無意識さんとともに

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無意識さんという自由の風

「あなた方は風の音を聞くが、それがどこから来てどこへ行くのか知らない」

無意識さんは無限である、けれど無意識さんは自分の自由にはならない。風の自由であって、つかまえたと思っても、するりと手から逃れてしまう。

無意識さんは、私たちが何か型や方法を決めて、「この中で働いてください」と言ってもそうはなさらない。無意識は自由自在、変貌自在であって、意識の決めたことに従うようなものではない。

無意識を起動するというも、私たちが無意識を利用するのではない、むしろ無意識が私たちを通して何かをするのである。

だから、無意識さんのなすわざは、意識が操作できる魔法ではない。私たちが知らない、意識しない時と場所で、私たちの背中から吹き抜けていく手放しの風なのである。

私たちが風が吹いているのを知るのは、ただ、風が吹き抜ける時にたてる音によってのみ知るのである。