無意識さんとともに

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意識の自分と無意識の自分

この意識が自分なんだと思っていた。

だから、無意識さんを知ってからも、意識である自分が無意識を起動して、無意識と対話して、無意識に何かしてもらうという、そんな感じがしていた。

けれども、無意識さんとの関係が太く強く深くなってくると、逆転が起こる。

この意識が自分なのではなくて、無意識さんが自分なのだという逆転が。

頭ではわかっていた。無意識さんに、あなたは誰ですかと尋ねた時に、

「わたしはあなた、あなた以上のあなた」という答えをもらっていたから。

無意識さんが、私以上の私なのであるならば、当然、意識が自分というよりも、無意識さんが自分、本来の自分ということになるだろう。

でも、そんな理屈なのではない、逆転が起こると、私という意識が無意識さんにお願いして何かをしてもらうというのではなく、無意識さんという本来の私が私という意識を通して何かをするということになっていく。

意識は本当に小さな小さなドットであり、無意識さんに浸透されていて、無意識さんによって生み出され役割を与えられているドットに過ぎないということがしみじみ感じられてくるのだ。