この頃のお気に入りの本は、「願いをかなえる自己催眠〜人生に変化を引き起こす9つのツール」(スティーブ・ランクトン著 上地明彦訳 金剛出版)である。
タイトルだけ見ると、よくある自己啓発本のようだが、全く違っている。
著書は伝説の心理療法家であるミルトンエリクソンの弟子である。この本が与えてくれるツールは、表面上の成功を与えてくれるティップスと違って、人生に変容をもたらしてくれるものだからだ。
催眠とは、セラピストがクライアントに一方的にかけるものではなく、セラピストとクライアントの相互作用であり、会話に近い。そういう相互作用によって、クライアントの中に眠る黄金の鉱脈が掘り出されるものだ。
そして、自己催眠もまた、二人の人がいないという意味では催眠とは違うのだが、それでも、無意識さんと自分との相互作用なのだ、無意識さん自らがセラピストになって、私が自分の中に未だ眠る鉱石、金やダイヤモンドの鉱石を掘り出すのを手伝ってくれるのだ。
この本は、そのツールを得るのに最適の本だ。
私は一度、この本を通読したが、この本は読むための本ではなく、身につけるための本だと思って、再度読みながら、9つのツールをひとつひとつ身につけ、自分という鉱山を掘る一人前の坑夫になろうとしている。