無意識さんとともに

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無意識さんとともに

無意識っていう言葉がこわかったんです

 

何だか自分ではないものになってしまう気がして

 

心の奥に眠る暗い森のような気がして

 

でも、ある日、ある時、ある本を読んで

「無意識さん」って呼びかけてみたら

「私はここにいるよ」って答えてくれたんです

 

その時から、

無意識さんはものでも単なる力でもなく、

同行二人、

親友以上の親友、

私以上の私だとわかったんです

 

『無意識さん』と息を吸って、

『と』で息を止めて、

『ともに』で息を吐いてみる

 

繰り返し

繰り返し

繰り返し

 

吸う息のひとつひとつ

吐く息のひとつひとつ

心臓の脈打つひとつひとつが

無意識さんだってわかるのかも