無意識さんとともに

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2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

無意識さんという自由の風

「あなた方は風の音を聞くが、それがどこから来てどこへ行くのか知らない」 無意識さんは無限である、けれど無意識さんは自分の自由にはならない。風の自由であって、つかまえたと思っても、するりと手から逃れてしまう。 無意識さんは、私たちが何か型や方…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 35〜プレゼント

年が明けて、誕生日が近づいてきた。と言っても、誕生日を祝ってもらったことはない。祝ってもらったのは、あの小屋ではまっちと祝ったあの誕生日、9月2日だけだ。 何の偶然か、それとも偶然ではないのか、はまっちとぼくの誕生日は前後していた、はまっちが…

ごめんね、Aちゃん

ふと、Aちゃんのことを思い出した。 Aちゃんと出会ったのは、私が大学生の時、家庭教師のバイトで通っていた家だった。 その家というのは、中古自動車販売を営んでおり、また家でキリスト教の集会をしていて、キリスト教界のいろいろな有名な牧師とかも出入…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 34〜夢

夢を見た。 ぼくは母親に無理矢理、旅行に連れて行かれることになっていた。 旅行に出かける時間は午後1:30。それまでに家に帰らなければならない。 ぼくはなぜか、秋津駅から住宅街を通り抜け、薄暗い大きな森の中に入っていく。ひとりで迷路のような道を歩…

無意識さんの読書法

20冊ぐらいの本を並行して読んでいる。本の種類は、マンガから小説、パソコンのマニュアル、心理学やエリクソン、哲学の本と、自分の好奇心のままに多岐にわたっている。一回に読むページは決まってなくて、自分がこれでもうお腹いっぱいという感じになるま…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 33〜手紙

時間はあっという間に過ぎていった。 乙姫先生たちが陰でいろいろ働いてくれたせいなのか、前と同じというわけにはいかなくても、クラスの子たちのぼくを見る目もとげとげしいものではなくなっていった。 はまっちも隣のクラスで、花岡櫻子という親友ができ…

無意識さんの流れに身をゆだねる

お話を聞いていると、無意識さんが働いて種のようなメタファーが生まれる。 そうして、私が催眠に入って、相手も催眠に入って、メタファーの種から即興でスクリプトを語る。 そんなインスタントスクリプトというものをさせてもらっている。 ただ、それだけの…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 32〜学校

はまっちは隣のクラスに移された。 親は転校させるつもりだったらしいが、乙姫先生が説得してくれたということだった。 ぼくたちの小学校は新設校で2クラスしかなかったから、折に触れてはまっちの顔を見ることはあった、廊下ですれ違うとか、窓から体育の…

「愛の真空状態」という生き方

支配とは、脅迫や暴力、暴言によるとは限らない。 それらだけだったら、支配というのはとてもわかりやすいことだろう。 もっと繊細でねばねばしていて容易に絡め取られてしまう、蜘蛛の巣のような支配とは、何を隠そう、愛である。 「あなたのことを愛してい…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 31〜警察署にて

それから以後のことは覚えているようで覚えていないし、覚えていないようで覚えている。 ぼくたちは補導されて、パトカーで神奈川県から東京都を縦断してぼくたちの住んでいる町に送り返された。 警察署で、お巡りさんにいろいろ聞かれたが、ぼくたちは小屋…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 30〜旅の終わりと始まり

イルカのジャンプで水を浴び、江ノ島の海で水をかけあい、ぼくたちはびしょ濡れだった。 思いきり戯れて遊んだ後、砂浜に腰かけた。 「びしょびしょだよ」 ぼくはポケットからハンカチを取り出してはまっちの頭にかぶせた。 「ありがとう」 「何だかカッパみ…

人に嫌われるのがこわい

あることをきっかけにして、見捨てられ不安が自分の中から芋づる式に出てきた。あること、前の妻や妻の家族に捨てられたこと…果ては小さい頃母親によく「見捨てる」と言われたことなど。 思わずあまりに胸が痛いので、思わずセルフFAPをして、好転反応の後に…

客観的情報の大切さ

超能力や霊感やスピリチュアルと、無意識さんに聞くということとの違いは、やはり「いわゆる直感や主観を退けて、客観的情報を大切にする」ということだと思う。 人と接した時に、いい感じとか嫌な感じとか、この人はこう思っているんじゃないかとか、さらに…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 29〜ぼくたちのドラマ

イルカとの触れ合いタイムが始まった。子どものイルカがぼくたちの前にやってきた。はまっちとぼくが代わる代わるイルカの額に触れると、うれしそうに「キューキュー」と鳴いた。 「なんて言ってるのかな?」 「生きてるって素晴らしいって言っているのかも…

内省

私たちは、自分のことは自分が1番よく知っているように思う。けれど、それは錯覚であって私たちは他人という鏡を通してしか自分を見ることはできない(鏡像段階 ラカン)。 そういうわけだから、今度は裏返しに言うと、私たちが他人について知っていると思…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 28〜えのすい

片瀬江ノ島駅の改札を出ると、左に折れて、広々とした道を右に行くと、左手に江ノ島水族館、えのすいがあった。 受付で「子供2枚」という時に緊張したが、晴れやかな楽しげな気分にたちまちかき消されてしまった。 ちょっとした案内の紙をもらうと、イルカシ…

learnとunlearn

基礎練習は大切だ。基礎練習を数えきれないぐらい繰り返して、ある手順を自動化してできるようになることは物事を学ぶうえで大事なポイントだと思う。 だがしかし、それだけではその手順が固定化して、柔軟性を失ってしまう。状況に応じて自由自在ということ…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 27〜電車の中で

西武新宿駅で降りて、ガードをくぐり、横断歩道を渡って小田急新宿駅に向かう。多くのビジネスマンやOLの人混みの中にまみれて、ぼくたちはほっと息をつくことができた。 「かえって、人混みの中にいた方が安心できるね」 「誰もわたしたちのことを注目する…

ノーモア自己犠牲

こないだ、朝早く目が覚めてしまって、もうどうしても眠れなかった。それで、iPadで映画でも見ようと思って探していた。 最近、「石子と羽男」というドラマがお気に入りで、出演している有村架純をいいなと思っていたので、おすすめに出ていた「フォルトゥナ…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 26〜月曜日

朝の光が顔にあたって、ぼくは目を覚ました。 はまっちがぼくの左に…いなかった。ぼくはあたりを見回したが、思わず目が釘付けになって離せなくなった。 部屋の隅にはまっちはいたが、後ろ向きで、上半身裸で、背中だけがこちらに見えていた。はまっちは、ド…

光の人〜H神父⑶

それから、時が経って、私には前のこと以上にあまりにショックなことが起きた。私は電車に乗っていたが、心が崩壊しそうでいくら止めようとしても号泣せざるを得なかった。 こんなどん底の時に頭が浮かぶのは、H神父の顔だった。 あれ以来、会っていなかった…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 25〜わたしたちの誕生日

小屋に着くと、テーブルにケーキを置いて、一本だけのろうそくをつけて、部屋の明かりを消した。 暗闇に赤いストロベリーの載った純白のケーキが浮かびあがる。 その向こうに微笑んでいるはまっちの顔が見える。 「今日はわたしたちの、わたしたちだけの誕生…

光の人〜H神父⑵

翌週、私は神父の教会に出かけた。 Tセンター駅で降りて、並木道を歩いていくと、◯◯カトリック教会がある。 まだミサが始まる前だというのに、教会堂はいっぱいで、後ろにはスチールの折りたたみ椅子が並べられていた。私はそのひとつに腰掛けた。 神父の話…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 24〜綺麗な月

それから、ぼくたちはずっと黙っていた。あたりには多くの人がいたが、まるでぼくたちだけがもう完全に違う世界に、異次元にいるようだった。 来た時とは違うゲートをくぐり、駅で下りの電車に乗っても、まだ何も考えられなかった。はまっちとは並んで座って…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 23〜ゴンドラにて

「えっ」 また、いつものからかい半分の冗談かと思ったが、はまっちの顔は何だか真剣に見えた。 「ぼくたち、小5だよ」 「わかってるわ、それでも…」 ゴンドラはどんどん上の方に上がっていく。ぼくは息を飲んではまっちの次の言葉を待った。 「わたしがき…

光の人〜H神父⑴

人間には、「虚無」「支配者」「光の人」の3つのタイプがあると言う(「支配されちゃう人たち」大嶋信頼)。 私は、今まで、確実にこの人は「光の人」だという人はひとりしか会ったことがない。 キリスト教世界で、多くの牧師や神父に会ったが、ほとんどが…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 22〜遊園地⑵

花壇の縁に並んで座って、カバンに忍ばせておいたサンドウィッチをほおばってからぼくたちはお化け屋敷に入った。 とても昔風のお化け屋敷で、足を踏み入れると床がぐにゃっと柔らかく沈み込むようで空気はひんやり冷たい、それからからかさとかろくろ首とか…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 21〜遊園地⑴

「ここは魔法の小屋なのかもしれないわね」 「そうだ…ね」 夢の内容をお互いに打ち明けると、またもやぼくたちは同じ夢を見ていた。 『いったい、どういうことだろう?』、そう思いはしたが、何だか自然すぎてだんだん疑いも融けていった。 ただ、「それぞれ…

頭の中の醒めた感覚について

ずっと前に瞑想をするようになって、さらに無意識さんを知って臨床催眠講座も受けるようになって、常に頭の中にいつも「醒めたような感覚」がある。 これはメタ認知と呼ばれるものであるかも知れないし、そうでないかも知れない。 とにかく、頭の中の「醒め…

性について

自分がもっとも書きにくい話題をあえて書いてみる。 小さい頃から、自分が生物的に男で性欲があることにものすごい恥ずかしさと罪悪感を覚えてきた。 どうしてそう思ってきたかと言うと、母親とキリスト教の影響があるのは否定しきれない。 父が浮気をしたせ…