無意識さんとともに

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2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

黎明〜鬱からの回復 65 〇〇の切れ目は縁の切れ目

相変わらず、瞑想は続けていたが、特に何かが変わることのないそんなある日、私は、日曜日の朝、アパートの近くを歩いていた。 なぜか、その日に限って、少し、散歩でもしようかと思ったのだ。 私は、大学附属の中高のある校舎の方に向かって、歩いていた。 …

催眠の現象学87 レジリエンス〜レイキと自己催眠

自分も一時に比べれば、エリクソンにならって、幾分、図太くなったものだなあと思っていたのですが、 この前、人から、経験したことがないほどものすごい勢いで怒鳴られるということがありました。 怒鳴られる理由というのは、私があるセミナーのある練習で…

黎明〜鬱からの回復 64 催眠ガールとの出会い

達磨静座法は、毎日、続けていた。この瞑想をすると、自分が動けると思っても本当は動けない場合と自分が動けないと思っても本当は動ける場合の区別がついてくる。 動けない場合はすっぱり諦めて休み、動ける場合は身の回りをちょっと片付けるというごく小さ…

催眠の現象学86 オセロ

支配者も催眠を使うかもしれません。 けれど、支配者の催眠というのは、無意識と繋がる催眠ではありません。 むしろ、無意識との繋がりを絶って、徹底的に意識的にならせようとする催眠です。 それは、無意識によってリソースを引き出し、人が何ができるかを…

催眠の現象学85 エリクソンの自己催眠のすごさ

面白いことに、エリクソンの手にかかっては催眠に入らない人などいなかったのですが、エリクソン自身は、誰か他の人に催眠をかけてもらってもトランスに入ることがなかったようです。エリクソン自身の観察力があまりに鋭く、マルチタスクで動いていたので、…

催眠の現象学84 新メスメリズム?〜催眠とレイキ

催眠の祖であるメスメルは、人間は磁気のようなものを発していると考えて、手を当てたり、手をかざして、人をトランス状態に入れて病気を治療しました。けれど、このことは科学的ではないという烙印が押され、歴史から消されたわけです。そうして、催眠は、…

黎明〜鬱からの回復 63 瞑想

それから、私は、とりあえず眠れなくても、朝起きるようにした。 睡眠時間が2時間というのはざらだったが、そんな日が数日続くと、何とか、5、6時間眠れる日も出てくる。 その後、また眠れない日が続いて、そう簡単なものではなかったが、それでも昼夜逆転…

催眠の現象学83 無意識の言葉とエネルギー

催眠は、主に言葉を使ってするものです。 言葉によって、相手を催眠喚起し、トランスに導きます。 そうして、トランスの中で、人は無意識という鏡に映すようにして、自分の本来の姿を見るのです。 以前、私は、こういう『言葉による催眠』の他に、言葉を使わ…

催眠の現象学82 昨日のFAP

ある人に言われたことだが、自分の中で、大人と子供、思考と感覚、男性性と女性性の統合が起こっているらしい。 悩み 人との繋がり、人に自分を知ってもらう、人との一体感に抵抗を感じる 主軸コード 「罪は赦された」 シロツメクサの冠を頭にのせて、白いド…

黎明〜鬱からの回復 62 解放の朝

次の日の朝、私は明け方に眠ったばかりだったが、それでも虚ろな頭で布団から起き上がり、カーテンを引いて、朝日を浴びた。 布団の脇に置いてあるテーブルこたつにうず高く積まれたゴミが見えた。 私はゴミ袋を持ってくると、ゴミを袋に分別して入れ始めた…

黎明〜鬱からの回復 62 解放の朝

次の日の朝、私は明け方に眠ったばかりだったが、それでも虚ろな頭で布団から起き上がり、カーテンを引いて、朝日を浴びた。 布団の脇に置いてあるテーブルこたつにうず高く積まれたゴミが見えた。 私はゴミ袋を持ってくると、ゴミを袋に分別して入れ始めた…

催眠の現象学81 乞食をやめてふらつく足で立ち上がる

小説を書いていて、自分が癒されるきっかけとなったターニングポイントを思い出したんです。それは、乞食であることをやめたことです。私は、いわば、母親の乞食として育てられたのです。「お前は何もできない、何も持っていない。哀れな乞食だ。けれど、私…

黎明〜鬱からの回復 61 大水の轟

その日も、お昼をとうに過ぎて、夕方近くまで眠っていた。 「今日の授業、面白かったね」 「〇〇先生のジョーク、つまらな過ぎて面白すぎる」 そんな会話がどこからともなく聞こえる。 いや、近くには私立大学附属の中高があり、そろそろ生徒が近くの道をぞ…

催眠の現象学80 揺るがないもの

この前、すさまじい悪夢を見ました。そうして、起きてからもかなりの間、強烈に覚えていました。 けれども、不思議なことに、心はぴくりとも動かないのです。恐れることもなく、まして戦うこともなく。ただ、その夢の印象を一瞥すると、心はもう全く興味を持…

黎明〜鬱からの回復 60 生ける屍

それから、私の引きこもり生活は1年、続いた。 対人恐怖はだんだんとひどくなってきて、私が外出できるのは、深夜、もう人気のいない時間だけになった。 けれど、深夜、コンビニに行く時さえ、まるで光を厭う害虫のように、コンビニの光は私には眩しすぎた…

催眠との出会い1〜2冊の本

催眠との出会いについて書いていこうと思います。まず、催眠と出会ったのは、中学1年生の時に買った2冊の本です。この本は、最初、父親のプレゼントとして買ったのですが、父親は包装紙を開けるなり、「何だ、こんなつまらないもの」と言ったので、贈った…

催眠の現象学79 俺はまだ本気を出していないだけ

「俺はまだ本気を出していないだけ」 ある映画の主人公のセリフです。 自分は努力しなくてもできる気がしてしまって、でも、やってしまったら自分が空っぽなのが人にも自分にもバレてしまうので、やらない。 自分の人生は、そんなことの連続だったような気が…

黎明〜鬱からの回復 59 回想につぐ回想

気がつくと、私は、薄暗い部屋にいた。 どれだけ、過去の回想に耽っていたことだろうか? あれから、私は光にはもちろん、藤堂さんにも一回も会っていない。 会おうとしたことはあったが、怖くて、結局、会うことはできなかった。 そうして、藤堂さんとのカ…

催眠の現象学78 神にしたら何も学べない

以前は、エリクソンは神のような存在として、崇め奉っていたのかもしれません。 ところが、今回、エリクソニアン催眠ワークショップに参加して、こんな話を聞きました。エリクソンは、クライアントから、自分の催眠はここをこうしたらもっと良くなるという点…