無意識さんとともに

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スクリプトの卵

夢のかけら

女の子は、そのこじんまりした小さなブランコと大きなブランコしかないところで遊んでいたんです。 女の子は髪をおさげにして、赤いジャンパースカートを身につけていました。 見回しても、誰もそこにはいないのです。 一瞬ためらわれましたが、静かなそこに…

おしゃれが気になる人のための催眠スクリプト

鏡 私は鏡、私の目の前には家のキッチンへとつながるドアがある。 私は自分が何なのかわからない、私はそこにあるものを映すだけだから。 ドアがギィと開いて、赤ちゃんを抱いた若いお母さんがやってきた。 赤ちゃんの甘いミルクの匂いが漂ってくる。 私は腕…

自分の未来を着実に創造していくためのスクリプト

将棋指し 私は、将棋指し、棋士だ。 今、目の前に見えるのは、けやきの木でできた将棋盤。 そして、脇には、先人たちの棋譜。 将棋の駒を取って並べると、パチリと音が響く。 心にも音のこだまが響いている感じがする。 名人の棋譜を見て、その通りに相手の…

ダンス、ダンス、ダンス〜将来の不安を抱えている人のためのスクリプト

少女は浮かんでいる どうして浮かんでいるのかはわからない ただただ浮かんでいる 少女の目の前に広がるのは、果てしもない宇宙空間 何の音もしない、何の音も聞こえない ただ自分がそこにふわっと浮かんだ感覚があるばかり 遠くに目をやると、太陽系の惑星…

笑う仙人

私はどんな人でも救うという仙人のことを聞きつけた。 それで、私は、山を越え、海を渡り、森林に分け入り、仙人を探し求めた。 その甲斐があったのかなかったのか、仙人が住む砂漠を見つけ当てた。 砂漠の中に、小屋がポツンと一軒建っている。 あれが仙人…

すべてはあなたの物語

目の前にあるのは、大きな白いスクリーン まだそこには何も写っていない ここは古い映画館 床はギシギシ音がする なのに座っている椅子は心地よくてすっぽり包み込んでくれる あたりを見回すと、観客はまばら そのせいか何だか呼吸が楽にできる 静かで自分の…

産業革命〜その日は来る

笛吹きケトルに少量の水を入れ、蓋をぎゅっと締め、火にかけます。 すると、水は熱せられて蒸気に変わり、ケトルのつぎ口を通って笛を鳴らせます。 ただ、それだけのことだと人は思うかも知れません。 せいぜい、笛が鳴って沸騰していることを知らせるぐらい…

本来の自分に戻るスクリプト〜呪いという催眠から覚める催眠

おいらは野良猫 くすんだ灰色のどら猫さ どら猫と言ってもそこらを荒らし回る堂々としたどら猫じゃなく ものかげに隠れて強い猫のおこぼれを掠め取る弱虫のどら猫さ 嫌われないように 目立たないように 我慢強く それがママの教えだった 「いいかい、お前は…

母の支配を断ち切るスクリプト〜リストラされた曲芸師

舞台とおおぜいの観客、それらを包み込む黄褐色のテント 私は舞台に立ってまぶしい照明と拍手を浴びている 高鳴る気持ちを胸に感じつつ 私はサーカスのスター どんな曲芸もお手のもの みんながはっと息を呑む空中の綱の上を バランスをとって進んでいく 生と…

なくしたものを取り戻すスクリプト〜少女神

今、あなたは自分の身の周りのものが見えています。 あなたに語りかける私の声が聞こえるでしょう。 呼吸にともなってお腹が膨らんだり縮んだりするのが感じられるかもしれません。 じっと見るとすぐ目の前にある自分の鼻も見ることができるでしょう。 吸う…

無意識さんの生命力に活かされるスクリプト

白い砂浜を歩いていた 寄せては返す波の音 Tシャツの袖を通して入ってくる潮風 目に入ってくるまばゆい光 キュッキュッキュッと砂浜にサンダルの沈み込む音 足裏に感じる暖かさ エメラルドグリーンの海が近づいてくる 鼻腔に感じる吸う息吐く息の音 互いに呼…

足跡〜無の世界で

目を覚ますと、窓の外は真っ白な世界だった 私は白い世界に魅せられて、外に出た 鈍色の空から降りしきる雪の結晶、 みしっみしっみしっと自分の靴が降り積もった雪の中に沈み込む音だけが聞こえる 蒸気機関車のように口から吐き出される息に続いて、 肺に入…

秋の果実〜プレゼンス

森に彷徨い込んだらしい 目の前に映るのは、一面の樹木 それも見事に黄や赤に色づいた葉をまとった樹々 足元にも枯れ葉が落ちているらしく 歩を進めるたびに、カサカサカサという音が鼓膜に振動する それだけではなく 足元からキーマンティーのような匂いが…

夏涼み〜永遠の今

目の前に、なだらかに、しかし、延々と続く緑色に苔むした石階段と、 折り重なっていく赤い鳥居が見える 「上までのぼったら、たしかお茶屋があるはず」 あなたは自分の小さな、消え入りそうな独り言にはっとする 靴の底に、石の感触を感じながら 暑い日差し…

レザレクション〜春の序章

白いローブを着た人が大きな美しい滝のそばに立っていて滝を見つめています。 滝からの霧雨のようなやわらかな水に包まれ、太陽光も照っていて、やさしくぼーっと光っています。 滝の音がします。 軽く目を閉じて前の方に向かって手のひらを上向きに差し出し…