無意識さんとともに

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2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

無意識は真新しい物語を創造する

無意識は、無数の煌めく物語を創造する。 意識はたったひとつの物語を信じ込もうとする。そのただひとつの正しい物語によって、すべてのことやすべての人を判断しようとする。そうすれば、楽に生きられる気がするからなのかもしれない。 けれども、信じ込ま…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 61〜U1入学式後のホームルーム

U1 … 「みなさん、こんにちは。担任の大橋直樹です」 ぼくはこの声ではっとした。ぼくは、今、入学式後、中1の教室にいて、最初のホームルームを待っていたのだった。 偶然なのか、ぼくはまた、左側の窓際、一番後ろの席だった。そして、外には満開の桜が…

真実はいつもひとつなのか?

「真実はいつもひとつ」とは名探偵コナンのセリフである。 そして、私たちの意識はいつもこのセリフを叫んで、このセリフの言うことを信じたがっているのかもしれない。 「心に聞くこと」は絶対に正しいことというのではない、と前の記事に書いた。 そして、…

心との関係

時折、心はぶっきらぼうな応答をしてくる。 「心よ、今日は、どれ食べたらいい?」 「どれでもいいよ、自分で決めたら」 とか、 「心よ、どれにしたら一番いいのかな?」 「自分で考えて決めなよ」 とか。 もちろん、どれを選んだらいいか、ちゃんと答えてく…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 60〜旅立ち

そう、ぼくとはまっちはこの小屋で誓い合い、秘密を分かち合い、同じ夢を見たのだ。ぼくたちにとって、この世界でただひとつの居場所、唯一の家、ぼくたちの家。 それでも、ぼくたちはここから歩み出さなければならなかった、誰に決められたのでもなく、自分…

都合の悪い真実

心にトラウマを抱えていない人など、ひとりもいない。 だから、治療者が、カウンセラーが、セラピストがトラウマなど持っていないように振る舞うならば、自分が神であろうとする神化の道を歩んでいると言えよう。 ということは、誰も「傷ついた癒し手」であ…

人の心を知る?

人の心を探ることほど、やめられない快楽はない。 噂話、ゴシップ、悪口からはじまって、宗教、スピリチュアル、心理学、催眠まで、人の心を探って、マウンティングを得ようという試みに満ちている。 ええ、もちろん、そんなことをあらわにいう人はいない。 …

「心に聞く」が宗教にならないために

「心に聞く」ということは宗教でもスピリチュアルでもない。それはどういう意味なのか? 同じようなことは、宗教でもスピリチュアルでもある。 宗教だったら神の声を聞くということがあるし、スピリチュアルだったら霊の声とか宇宙の声を聞くということがあ…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 59〜謝恩会の後で

謝恩会も終わりに近づく頃、はまっちはぼくに目くばせした。 それで、ぼくたちはクラスの友達と別れを告げると、裏門で待ち合わせをした。はまっちは先に来ていて、心もとないように、白い塗装の門にもたれていた。そうして、裏門から中学校をまわって、右に…

虚無の人

光があたれば影ができる。 自分が光であろうとすればするほど、影も濃くなる。 一切の影がないほどに光であろうと、影を振り切ることはできない。 そんな自分に嫌気がさして、 もう自分は影だ、闇の世界の住人だと思い定め、 影であろうとすればするほど、光…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 58〜祝福

はまっちはしばらくの間、すすり泣いていた。ぼくは、肩を抱きながらそばにいることしかできない。そのうち、ぼくもなぜか涙を流していた。 「ゆっくりでいいからね」 校長先生は落ち着いた声でそう言う。 いつの間にか、来賓席も静かになっている。 ぼくは…

虚しさ

一昨日から、何というか、虚しさに襲われていた。 このところ、気持ちは安定して、毎日、凪の状態が続いていた。そして、無意識さんに聞いて、無意識さんが自分を通して物事を淡々となしていく、そんな感じだった。 ところが、何というか、自分がやっている…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 57〜卒業式

時間がどんどん過ぎていく。年が明けると、僕たちの誕生日が来て、まるで砂時計の砂のように卒業式が近づき、ついにはその日がやってきた。 卒業式そのものの内容は、よく覚えていない。 ただ、隣のクラスの女子の列の後ろから3番目のはまっちの方をチラチ…

意識の自分と無意識の自分

この意識が自分なんだと思っていた。 だから、無意識さんを知ってからも、意識である自分が無意識を起動して、無意識と対話して、無意識に何かしてもらうという、そんな感じがしていた。 けれども、無意識さんとの関係が太く強く深くなってくると、逆転が起…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 56〜その後

U ぼくたちは依存し合っていたのかもしれない。もちろん、それはその時で必要な依存だったのだろうけど。 ぼくははまっちのことばかり考えてはまっちを生きていたし、おそらくはまっちもそうだったのだろう。ぼくたちはそれぞれが片割れで、ふたりで一人前に…

自分を生きる

「青くて痛くて脆い」という映画を見た。 これは、性欲動と破壊欲動の物語だ。 性欲動とは、いわゆる性欲ではなくて、誰かのために、何かのために、理想のために、世界のために生きようとすることだ。この自分ではなくて、なりたい自分になろうとすることだ…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 55〜分かれ道

森を出ると、空間が開けていて、泉があった。泉の周りは、なめらかな緑に苔むした石で囲まれており、そこから澄んだ水がこんこんと溢れ流れていた。 『森の中を流れる水は、この水だったのか』 ぼくたちは渇きをおしとどめることはもはやできず、ぼくは右に…

子どもの質問にビビる

私が教会学校で教えた時に、子どもからされた強烈な質問がある。 「イエスさまもうんこしたの?」 その時、私はためらって答えられなかった。一緒にいた他のクリスチャンも答えられなかったように思う。 一応、キリスト教の教義では、「イエス・キリストは神…

光の人への誘惑

支配者の光の人への攻撃は二つの方向でなされると書いた。つまり、罪責感を持たせることとほめ殺しである。 ほめ殺しとは、言い方を変えれば、支配者が光の人を聖人の道に誘惑するということなのである。 光の人は、聖人ではないとはよく言われる。けれど、…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 54〜渇き

目が覚めた。 起きると、はまっちも隣にいて、ぼくたちは恋人がよくしているように手をつないでいた。 はまっちの顔を見ると、まだ頬が濡れていた。ぼくの頬も冷たい。 ふたりで辺りを見回すと、ぼくたちは荒野に横になっていた。枯れた木が2、3本生えてい…

完全主義

いつも、細かいことが気になって何もやり遂げることができなかった。いや、人から見たらもう十分やったと見えるのかもしれない、けれども自分には『もう、これで十分』という感じを持てなかった。 思い出すのは、美術の課題。 中学の時に、木彫りの写真立て…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 53〜ふたりぼっち

ぼくたちは、テーブルをはさんでイスに向かい合わせに座った。部屋からは前と同じような消毒液とカビの生えたような匂いがした。 「話って何?」 はまっちはストレートに聞いてきた。 「その…父親の事業がだめになりそうで、家を売らなければならなくなりそ…

光の人へ

「夕暮迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう」 (「テルーの唄」) 虚無の人は、群れをなして行動します。そして、群れの一体感の中で自分の生きる実感とか意味を見出します。 けれども、光の人は群れになじみません。群れの中でうまくや…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 52〜再び

父の事業も完全にだめになるらしいと言ったが、どうやらそれだけでは済まないらしい。今、住んでいる新築の家を売って、どこかに引っ越さなければならなくなるようだ。すぐではないとしても。 そうすると、ぼくとはまっちは離れ離れになる。今でもクラスが別…

嫉妬をエネルギーに変える⁉︎

雷をエネルギーに変えられたら? そんなことを子供の時に思ったことがある。 雷をエネルギーに変えられたら、100ワットの電球90億個分!になるそう。 今は、まだ実現できていないが、そうなったら電力不足も解消できるかも。 ところで、嫉妬も雷並みのエネル…

無意識さんに聞く二つのタイプ

無意識さんの声を聞くのに、2つのタイプがあると思う。 それは、対話型と巫女型である。 対話型は、文字通り、無意識さんに「心よ」と呼びかけて無意識さんのいうことを聞き取っていく、その繰り返しで対話をしていくものだ。 巫女型は、対話というより、自…

催眠!青春!オルタナティヴストーリー 51〜ぼくを生きる

と言っても、はまっちのことばかり考えていたわけではない。ぼうっとはまっちのことばかり考えそうになるが、それは何だか違う気がした。ぼくはぼくの毎日を生きる、そんなかっこいい言葉が心に浮かんだりした。 教科書と参考書の読み込みに加えて、図書室の…

隠れ光の人?

心が言うには、隠れキリシタンならぬ、隠れ光の人がいるそうだ。 というのは、支配者は全力で光の人を攻撃してくるので、光の人は自分が光の人であることを隠そうとする。 光の人であるイエスも、自分がキリスト、つまり光の人であることを内輪の人間以外に…

光とは何か

光は光であって、光以外の何者でもない。 光は、ただただ照らすだけであって、光自体は何かを教えたり、何か情報を与えたりしない。その人のありのままを照らすだけである。 光には影がない。光は自分の出す光によって照らされているから、影がない。 イエス…

光の人について

この前、Pre FAPの練習をしていたら、光の人に出会った。出会ったと言っても、前から知ってはいるのだが、練習をするために、心に聞いたら、「この人の属性は光の人」と教えてくれたのである。 私は、H神父以外に光の人に会ったことがなかったから、かなり驚…