無意識さんとともに

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催眠の現象学63 『靴下』

今日は、ある人に『靴下』というメタファーをもらいました。

昨日、レイキの交流会に行ったのですが、レイキを受ける時、私の頭部と背中は女性が、私の足は男性が担当してくださいました。

その男性の方は「足が冷たいね」というようなことを言っていたと思います。

そうしてレイキをしてくださる手が足に、本当にじんわりと温かったのです。

 

私は、生まれてこの方、男性が苦手です。

特に、男性らしい男性が苦手なのです。

私の父は筋肉体質の男性らしい男性だったのですが、私の母は、私と妹を自分の味方につけて、「男性は汚い、汚らわしい」ということを、これでもかというぐらい、吹き込んでいたのです。

だから、私もまた父を嫌っていました。

それだけでなく、自分が男性であることもまた苦痛でした。

 

母はお嬢様育ちで、家で姫のように振る舞っていました。

そうして、私を、母と妹にかしずく『宦官』のように育てようとしました。

(『宦官』とは、中国の宮廷で、男性性器を去勢されて、皇帝の妃たちや姫たちに仕えた人のことです。このキーワードは、無意識さんが今朝、与えてくれました。)

もちろん、私は反発もしましたが、それでも、気がつくと、男性嫌いに加えて、女性に対して、自分の男性性を喪失して、ただひたすらに女性を讃えて、忠実に仕える『宦官』のようになっていたのかもしれません。

 

恋愛といっても、母よりもましな姫を探して、自分の才能や能力は封印して、その姫に仕えようとしていただけのことです。

そんな関係が対等であるわけもなく、私は、いつも、「まだ足りない、まだ足りない」と自分の仕える姫に評価され、ダメ出しされているような気になっていました。

「そんな『宦官』はいい加減やめたら?」と、無意識さんは言ってきます。

「やめると言っても、どうやって?」

そんな戸惑っている時に、『靴下』というメタファーをもらったのです。

この靴下は、大きくて、緑色で、毛糸で編まれたゴツゴツした感じです。

私の冷たい足を温めてくれます。

そんなことを思ってみた時に、父の思い出が浮かんできました。

小さな私が東大病院で手術の検査を受けるために、連れて行って、その当時では珍しかった牛飯を食べさせてくれたこと、

母の入院中に、父が家ではペットは禁止されていたのにモルモットを買ってきて、妹と一緒に楽しく遊んだこと、さらに、父はおにぎりを作ってくれて、私と妹は汚いと言いながらも食べたこと、
大学に受かったことを知って喜ぶ父…

今まで思ってもみなかった、いや忘れていた父の姿です。
そうして、父の、そういう男性の優しさが、私の足を下からポカポカと温めるのです。

『宦官』をやめて、男性であることもそんなに悪くないかもしれないと、思っている自分がどこかしらでいるようです。