無意識さんとともに

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催眠の現象学64 金の針

誰かのためを思ってなされたアドバイスというのは、金の針かもしれません。

人からアドバイスされた時、そのアドバイスに違和感があったとしても、自分のためだと思えば、無碍に拒絶するわけにもいきません。

 

結果、金、つまり自分のためになされたアドバイスの針が、心に深く突き刺さります。

 

実は、昨夜は久しぶりに眠れない夜を過ごしました。

深夜1時ごろに目が覚めて、なんだか、心が痛い感じがしてどうにもこうにも眠れません。

この頃、調子が良かったので、『どうしたのだろう?』という気持ちになり、何もかもがだめになってしまったような気がしてならないのです。

 

そのまま、起きてしまおうかとも思いましたが、そうすると、調子は地にまで落ちてしまうことは目に見えています。

 

そこで、ベッドの上で自己催眠を始めました。

 

なかなか集中しづらいものがあったのですが、とにかく集中できなくてもなんでもやってしまおうと思い、続けていきました。

私には、お決まりの黒板法ー階段イメージ法ースライダーイメージ法の連続コンボです。

 

やっていくうちに、体が急にバンと揺れて、何かが抜けていくのが感じられました。

そうして、イメージがはっきり浮かびました。

まるでレントゲン写真を見るように、心の最深部に金の針が刺さっていたのです。

 

『金の針って何?』と思いましたが、咄嗟に、無意識さんから、『それはこの間受けたアドバイスのことだよ』という答えがありました。

この前に、ある人に私の経験をシェアしたのですが、その人は肯定する代わりに、私にアドバイスをくれたのでした。

もちろん、それは善意のものであると思っていましたが、まるで喉に刺さった魚の骨のように、私の心に突き刺さって、私は自分の存在が全否定されたかのように感じていたのかもしれません。

朝になって起きていても、まだ、『金の針』を抜いた痛みは続いていて、なんだかとても調子が悪い気がします。

けれど、頭が目覚めるにつれて、ああ、あれは確かに『金の針』だったなあ、O先生もアドバイスは虐待だと言っていたなあと思い出すと、調子の悪さは消え去っていきました。

以前にも、FAPをある人から受けた時、あるイメージを見ました。

自分は手術台にいて、ドクターXみたいな人に手術を受けているのですが、心臓からジャラジャラと美しい金の針が、これでもかというぐらいに次から次へと無数に出てくるのです。

あれも、私が人から受けてきたアドバイスだったのでしょう。

そう思うと、なんだか、急にホッとして、私は私に戻ったかのようなそんな感じになるのです。