無意識さんとともに

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メシアコンプレックス

メシアコンプレックスは、ウィキペディアによると、

「個人が救済者になることを運命づけられているという信念を抱く心の状態を示す言葉である。狭義には誇大妄想的な願望を持つ宗教家などに見られる心理状態を指すが、広義には基底にある自尊心の低さを他者を助けることからくる自己有用感で補償する人々を含める」

この定義の広義の意味で見てみたい。

医者や聖職者だけではなく、カウンセラーやカウンセラー志望もメシアコンプレックスに駆り立てられている人がいる。そして、万能感に取り憑かれる人がいる。

けれど、私は変えられない事実としてあるのは、公理としてあるのは、

「人を人を救うことはできない。自分を救うのは自分だ」ということだと思う。

だから、「私が人を救いたい」「私が人を救うことができる」と思ったら、もうメシアコンプレックスに駆り立てられているのであり、万能感への道を歩んでいるのかもしれない。

そう思っている人たちは、『自分で自分を救えない』と思っているからこそ、自分が人を救おうとすることで自分を救おうとしているのかもしれない。

けれど、結局は、自分を救うのは、どこまでいっても自分である。カウンセラーも心理療法家も催眠療法家も、クライアントに、自分のうちに自分で自分を救う力=リソースがあることを発見させるお手伝いをするだけなのだ。それ以外ではあり得ない。