無意識さんとともに

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催眠の現象学9 もうひとつの催眠?

催眠の歴史を辿っていくと、メスメリズムに突き当たります。
メスメリズムというのは、18世紀にメスメルというドイツ人の医師によって提唱された動物磁気のことです。
体内の中に動物磁気が流れていて、その動物磁気の不均衡によって健康が損なわれると考えたのです。

後に、メスメリズムは催眠という意味になりました。

メスメルがどのように治療を行っていたかというと、
「まず患者の前に座り、膝を相手の膝につけ、両手でその親指を押さえ、また目をじっと見つめる。肩から腕に沿って手を動かし、患者の季肋部(横隔膜の下あたり)に指を押し当て、時には何時間も手を当て続ける」(Wikipediaより)

ところで、少し前、血圧が上がってしまい、ひどい体調不良になってしまいました。
私は、薬に対してアレルギーがあり、ひどい副作用で苦しみます。それで、薬を飲むこともできずに、ただただ横になっていました。自己催眠のおかげで、精神状態はキープできたのですが、体は大荒れの状態だったのです。
睡眠もできなくなってきたので、今までだったら、決して触れようとしなかったものに助けを求めることにしました。
それは何かというと、レイキです。
レイキとカタカナで書けば、まだ抵抗は減りますが、感じで書くと霊気ですから、いかにもスピリチュアルという感じがします。
幸い、スピリチュアルに対するひどい嫌悪感は無くなっていたので、横になりながら、朦朧とした頭で、レイキに関する本を読み漁りました。
レイキに関するものは、ピンキリで、ただの健康法のようなものから、悟りを得るためのものとするもの、そしてスピリチャアル世界の探究の手段とするものまでありました。
ただ、とにかく、具合が悪くて仕方ないので、レイキのセラピストにセラピーを受けようと考えました。
それで、信頼できそうなセラピストを探して、連絡したのですが、今、京都にいてこちらに戻ってくるのはいつになるのかわからないということでした。
他にも、近くに、セラピストを探したのですが、女性のセラピストしかおらず、女性専用のところだけでした。
遠くにはあるのですが、立つのもやっとなので、行けそうにありません。
困ってしまったのですが、自己催眠で味をしめていた私は、何だか、自分でもできるような気がしてきました。
本によれば、レイキは自然に誰でも持っている生命エネルギーなので、セミナーや講座を受けないでも誰でもできると書いてありました。
それで見よう見まねで、横になりながら自分にしてみたのですが、今ひとつピンと来ません。
さらにある本には、「がんばらない、治そうとしない、何かを出そうとしない、何もしようとしない、何も信じようとしない、何も念じようとしたり思い浮かべようとしない、雑念が沸いても大丈夫、手を当てるだけ」と書いてありました。
これで、ハッと閃いて、それって、無意識さんに対する態度と同じじゃないかと思い至りました。
そうして、また違う本に書いてあった、セルフレイキのための基本12ポジションというのを自分に試してみました。
すると、体が温かさに包まれるような、筋肉の一本一本がほぐれていくような感じがありました。
催眠や自己催眠の時の心の状態と似ていますが、違うのは心がメインというより、体がメインというところです。
次の日、朝起きて、いつものように、血圧を測ってみると、25ぐらい下がっていました。

それからもセルフレイキを続けていますが、はっきり言って、催眠ととても似ていると感じています。
催眠は言葉を用いた心に対する催眠であるなら、レイキは手を用いた体に対する催眠のような気がしてなりません。
そして、レイキで生命エネルギーと言っているこの力は、まさに、無意識さんの力、そんなふうに感じられてならないのです。

ほんとに手を当てているだけで