無意識さんとともに

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催眠の現象学14 セルフヒーリング

塩分過多の食事を提供される家庭で育てられたためなのか、小さな頃からすでに高血圧に悩んできました。

会社の検診で、血圧も測ると思いますが、私の血圧があまりに高いので医者が間違っているのではないかと驚き、看護師に何回となく計り直され、私の方と言えば恥ずかしさを覚えて冷や汗で前髪が額に張り付いたそんなことを覚えています。

ついには、医者も看護師も諦めてその数値を用紙に書くのでした。

そんな私は、いろいろと高血圧の対策をしてきました。

まず、薬ですが、私は特車な体質のせいか、合う薬がありません。

薬を飲むと、副作用が激烈なのです。

それで、次に、痩せれば血圧は下がるだろうと思って、糖質制限をして体重を落としました。

これにはある程度の効果があって、体重の減少と共に、血圧は下がっていきました。

しかし、今度は痩せすぎになってしまい、他のことに影響が出始めて、体重をある程度増やすようにしたら、また血圧は上がったのです。

他にも、もちろん、塩分調節や水を飲む、運動などいろいろやってはみたのですが、なかなかうまくいきません。

少し前も、血圧がかなり高くなって、起き上がるのも苦しくなってしまいました。
それで、今までだったら、触れなかったものに頼ることにしました。それがレイキでした。
レイキをしてもらえるところを探して(たいていは女性限定のところが多いです)、連絡を取ったのですが、今、京都で出かけていて当分はこちらに帰らないとのことでした。

さて、どうしたものやらと思いました。そんな悩んでいるうちにも、動悸はするし、めまいはするで、もう医者に行って動けなくなるにしても薬を飲むしかないかなと諦めかけたところ…

自己催眠のことを思い出しました。
私は、自己催眠で味をしめていたせいなのか、自分で自分にレイキをできるのではないかと考えたのです。

今、振り返ってみると、私のバイブル化している「願いをかなえる自己催眠」(スティーブン・ランクトン)のp.169以降にエンパワーメントという項目があって、ランクトンが自分で自分を治したエピソードがいくつもあって、読んでいた私はそれに影響を受けたこともあるのかもしれません。

最初、やってみると、自己催眠でトランスに入った時と同じような感覚を体に感じました。
私は、直感的に、レイキという名前はついているけれど、これは無意識さんの力だなと感じました。

そして、レイキの基本12ポジションを夜やって、朝、血圧を測ると劇的に下がっていたのです!
それからは、毎日、セルフレイキをやっていますが、血圧は高くなっていません。

エリクソンは、私たちひとりひとりの無意識の中に、無限のリソースがあり、催眠はそのひと自身のリソースを引き出すものだと考えていました。

だから、人に催眠をしてもらうと言っても、きっかけを与えられて、トランスの中で、自分で自分のリソース、自分の癒す力を引き出すわけです。
そういうわけですから、他者催眠は、自己催眠を引き出すためのものということができるのです。

また、エリクソンは、自己催眠で、自分自身、始終トランスに入って、自己催眠で自分の人生の問題を解決していったと言われます。
私たちはいつまでも、他者催眠をしてもらうわけにはいきません。
他者催眠は、自己催眠を引き出すためのものですし、いつかは、他者なしでも自分で自分をトランスに入れることができるようになることが目的なのかもしれません。

私は、心は自己催眠で問題を解決することができると最近確信していましたが、体の問題はそういうわけにはいかないんじゃないかと思っていました。

けれど、無意識さんが心臓を脈打たせ、体のさまざまな器官のコントロールをし…ということを思ってみると、体についても無意識に頼ることができるのではないかと、セルフヒーリングが可能ではないかと、考えてみたりしているのです。