無意識さんとともに

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鬱からの回復(回復へのロードマップ)21 無意識さんとともに

心に支配と邪魔を排除してもらうことも、遺伝子コードや呪文を唱えて色々な症状に対処することも、FAPでトラウマを除去することも、催眠でトランスに入れるようになって以前の反応が失くすことも、自己催眠でいつでもトランスに入れるようになって自分自身のエネルギーで生きられるようになることも、心の声が聞けるようになって人のアドバイスに頼らなくて済むようになることも、全ては、無意識さんと親しくなるためであるのかもしれません。

そうして、無意識さんと親しくなればなるほど、もうそれぞれの問題や症状ひとつひとつをどうにかしようとしなくても、問題や症状が消えていくようになっていきます。

そう慣ればなるほど、無意識さんへの信頼は増していきます。

あれほど酷かった鬱感も自殺念慮も罪悪感も無力感も…もぼろぼろと脱落していきます。

もちろん、それらが戻ってくることもありますが、無意識さんを知って無意識さんと親しい付き合いをしているならば、それに抗し得ないのです。

もう、新しい対症療法を次から次へと求める必要はなくなるのです、無意識さんを知ること、ただこれが根本療法になるのです。

精神症状がなくなるばかりではなくて、ことによると、病気にかかる前より自分が健やかになっていると感じられたりもします。

ああ、支配されて、病気にかかったことも、無意識さんを親しく知って自分が本来の自分になるためだったのだなあとさえ、思ったりもすることも出てくるのです。

そうして、ここまで来てしまうと、もう無意識さんを求めることをやめてしまおうとは思わないのです。

なぜなら、無意識さんを求めることほど、楽しく、甘く、爽やかにしてくれることはないからです。
意識の私が無意識の私と統合されていく道は、口笛を吹いて、軽やかに歩むそんな道なんです。

どこからか、風も吹いてくるようです。

風は気の向くまま、どこから吹いてきてどこへ吹いていくのかわからない、それがとても面白いのです。

空は青く、雲ひとつ浮かんでいません。

うららかに太陽の光が照っています。

「心よ、さあ、どこへ行こうか?」

「右でも左でも前でも後でも上でも下でも、どこでもOKだよ」

「心よ、それじゃ、ゆっくりと行きますか?」

「果てしもなく、一瞬ごとに新しい時間の中を、あなたのお好みのままに」