無意識さんとともに

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催眠の現象学35 自己催眠⑵

人の言葉が刺さって抜けない時、思考がぐるぐると回って止まらない時、そして、どうやっても眠れない時、私は自己催眠をします。

そうすると、人の言葉が淡雪のように消え、思考がストップし、眠れるか眠れないかがどうでもよくなってしまいます(もちろん、眠れることもあります)。

ほぼ、エリクソンの弟子のランクトンの本(「願いをかなえる自己催眠」)に基づいているのですが、私なりの工夫もありますので、ご紹介しようと思います。

 

まず、私は3つの方法を続けて行なっています。

その3つの方法とは、黒板と階段イメージ法(ランクトンの本のp.53〜58)とスライダーイメージ法(p.49〜52)です。

 

この3つの方法を連続して行うことで、相乗効果が得られるようです。

私自身は、この3つを、何百回やったかわかりません。

 

私の場合は、姿勢は、起きている時はいすに座ってが多いですが、寝る時はベッドや布団に寝たままで行なっています。

 

それでは、私なりの工夫を書いてみます。方法に自分なりのアレンジを加えています。

①黒板法

⑴ 数字を心の中で唱えてから、ホワイトボードではない黒板に、白いチョークを持って、チョークが黒板に摩擦する感触を感じながら、できるだけ大きく黒板目一杯に数字を書き、

⑵ 今度は黒板消しが黒板に摩擦する感触を感じながら、数字を消し、

⑶ 心の中で、偶数の時は「10倍もっと深く」

奇数の時は「10倍もっと没入して」と唱えて、次の数字に行く。 

 

例 

10…黒板に10と書く…黒板の10を消す…10倍もっと深く

9‥黒板に9と書く…黒板の9を消す…10倍もっと没入して

8…黒板に10と書く…黒板の10を消す…10倍もっと深く

7‥黒板に9と書く…黒板の9を消す…10倍もっと没入して

という感じで1まで続けます。

②階段イメージ法

これはほとんど本の通りですが、階段を降りる時、足の筋肉の動きをなるべくありありと感じるようにして、かくっと一段一段降りた時の衝撃を感じるようにします。

覚醒はここで終える時はしますが、そうでなければしないで、そのままスライダーイメージ法に入ります。

 

③スライダーイメージ法

 

これはほとんどマインドフルネス瞑想のスキャンニングと同じです。

これもほとんど本の通りですが、お尻までではなく、足の先までウォータースライダーに乗って降ります。
そして、足の先まで到達すると、今度は、足の先から頭のてっぺんまで戻って、同じように螺旋を描きながら、上っていきます。

これを緩やかに繰り返します。

全部終えたら、覚醒します。
ただし、寝ているときは、覚醒しません(覚醒しなくてもトランス状態は30〜40分で覚めると言われています)。

覚醒の方法は、
ひとーつ 心と体に爽やかな風が流れ込んできまーす。

ふたーつ、心と体がだんだん軽ーくなってきまーす。
みっつで、大きく深呼吸をしてすっきり目を覚まします。
という普通の覚醒方法で構いません。

私は、常日頃、この3つを絶えず使っているのですが(忙しい時は黒板法だけ)、これも1日1回、1か月やれば、とっさの時にパッと使えるようになると思います。