悩み：自己犠牲をして人に巻き込まれてしまう
悩みをコード化：自分を潰してしまう
A：「自分を潰してしまう」と思っていただいた時にどんなことが思われますか？あるいはどんな感覚がありますか？
B：踏みつけにされてようやく自分の存在を認めてもらう感じがあります。
自分を道に投げ出して人に踏みつけにされ、粉々にされて、もしかしたらそんな自分に気がついてくれる人もいるかもしれない。
背骨が折れ曲がる感覚があります。
漏斗（気持ち悪さ）
B：パリの石畳に横たわっている。路上には馬の糞が落ちている。上を見上げるとノートルダム大聖堂の尖塔が見えていて、「綺麗だな」。
風が吹いてきて、土埃で全身が覆い尽くされてしまった。
体がなくなって消えていく感覚。
（Aの後のコメント：自分の感覚が感じられないもどかしさ。
ドバッと蛇口から水が流れている。自分の感覚にいろいろなものが入ってくる。自分の感覚を感じたいのに。）
扁桃体（怒り）
B：埋もれている自分に、フランダースの犬のラストシーンが見える。
ネロは、聖堂の中で、ルーベンスの十字架の絵を一目見て、パトラッシュと一緒に息を引き取っていく。
朝、管理人がやってきて、「何だ、この汚い小僧と犬は」と遺体を足蹴にする。
このシーンを見ている自分は、足に力が入って動き出す。
足に急に力が溢れる感覚。
（Aの後のコメント：馬に踏みつけにされて鼻息が荒い、奮起して去っていくヴィジョン。自分ではない何かをきっかけに奮起する。誰かにひどい目にあった怒りのパワー。内ではなく、外の現象でエネルギーをつくっている。）
中脳中心灰白質（強迫感）
B：喉がやたら渇いて、水の蛇口を求める。１つ目の蛇口は出ない。２つ目の蛇口は数滴。３つ目の蛇口は勢いよく水が出てごくごく飲むと、力がみなぎり、意識がはっきりする。
自分の外見が、髪は黒く長髪で、頬骨が出て、奥目の男性に変わる。
大聖堂の柱を引きちぎり、屋根が落下し、礼拝している人々が犠牲になる。
自分の中に力を感じて留められない感覚。
（Aの後のコメント：外からのエネルギーで何かを成し遂げようとしている。馬に乗って初めは乗りづらそうだが、颯爽と走っていき、気持ちよさそうに駆け巡って行ったというヴィジョン。）
扁桃体（怒り）
B：目の前に２人の女性。一人はジプシーで、瞳は青く、長髪で、性的魅力に満ちている。二人目は、石鹸の匂いのする優しい女性。
一人目を選ぶと、私は目をくり抜かれて建物の下敷きになって死ぬ未来が見える。二人目の女性を選ぶと、私はパン屋になって暮らす未来が見える。
私は二人目の女性を選ぶ。
朝早く起きて、パンをつくって、鏡を見ると、私は普通の姿になっている。
街の人と会話しながら、パンを売る。
もっと美味しい、健康的なパンを作ろうと妻と相談する。５人の子供が足元で戯れる。
（Aの後のコメント：自己犠牲をするのか、自分のバランスで生きるのか、他の人を意識すると立ち行かない。周りの人を幸せにしようとすると自己犠牲になる。自分の軸を持って関わっていかないと自己犠牲になる。
馬に他の人を乗せたら、馬がもがいて動かなくなったというヴィジョン。）
扁桃体（怒り）
B：パンをカゴに入れて小さな教会に行く。ベンチに座り、お祈りしようとして手を組もうとして、手を見ると、パンをつくってきたためかできたタコがたくさんあってゴツゴツとした手。
その手を見ていると満足感。
前の祭壇を見ると、小さな男の子がいて目が合う。
男の子がこちらに来て、バゲットを渡し、割るとパンの匂い。満足そうに食べる。
その様子が胸に沁み通る。
地に足がついていて、体と心が重くもなく軽くもなくちょうどいい感覚。）
（Aの後のコメント：馬に乗るのではなく、自分の足で歩き出すというヴィジョン。自分の軸ができることで自分のうちに光。やっていることが自分の思いとリンクすることで地に足がついて未来も明るくなっていく。
この男の子は幼い自分。過去との調和。
この場面からあたたかさも感じる。自己犠牲も過程の中でパランスをとっていく。執着が取れていく。）
