無意識さんとともに

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嫉妬のかわしかた

エスはかなりの毒舌であるのかもしれない。

「豚に真珠を与えてはならない。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたに噛みついてくるだろうから」

これは、嫉妬のかわしかたを述べているものだと心は言う。

人間も自分を含めて動物である。動物である以上、そこには嫉妬が起きる。

そして、相手に与えられたものが自分が欲しているものならば、嫉妬は起きない。

動物に餌を投げ与えるならば、ただ喜んで食べるだけのことだろう。

けれど、動物には理解できない、しかしキラキラ光る真珠を与えるならば、豚は自分が理解できないことのために、しかし理解できないものが輝きを放っているということのために、嫉妬に駆られ、踏みつけて泥に沈め、攻撃してくるのである。

動物には、真珠ではなく、餌を与えるのがいい。

しかし、ふところに動物が食べる餌はなく、真珠しか持っていないのだとしたら?

もし、そこに踏みとどまって、動物に真珠を与え続けるなら、それは全く無意味な究極の自己犠牲だろう。

そうではなく、そこから立ち去るのがいい。立ち去って、真珠の価値がわかる、目利きの商人のところに行って、真珠を適正な価格で買い取ってもらうのがいいのである。