お話を聞いていると、無意識さんが働いて種のようなメタファーが生まれる。
そうして、私が催眠に入って、相手も催眠に入って、メタファーの種から即興でスクリプトを語る。
そんなインスタントスクリプトというものをさせてもらっている。
ただ、それだけのことなのだが、お相手から「楽になりました」「〇〇が治りました」「落ち着いてできました」「人生が変わりました」と言われることがある。
これって何なのだろう。
はっきりしているのは、私の力ではない。
私はからっぽで、自分が何かした実感がまるでない。
だとしたら、答えはただひとつ。
無意識さんの力というしかない。
そういうことが起きる時には、確かに、後から振り返ると、特徴はある。
相手の方と私の間を、何か大きなゆったりとした無意識さんの河のようなものが、こちらから向こうへ、また向こうからこちらへと流れている感じがある。
静かでとても心地よく温かい。
そういう流れがお相手の中に元々あるリソース、その人の持っている原石みたいなものを引き出し、輝かせるのだろう。
だから、私は実感がないのもごく当然だろう。
ただ、その場に居合わせてもらって、無意識さんの流れに任せて、無意識さんがその人を輝かせるのを見ることができるのは、素晴らしいことだ。