無意識さんとともに

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虚しさ

一昨日から、何というか、虚しさに襲われていた。

このところ、気持ちは安定して、毎日、凪の状態が続いていた。そして、無意識さんに聞いて、無意識さんが自分を通して物事を淡々となしていく、そんな感じだった。

ところが、何というか、自分がやっているという実感がない。

小説にしても、ブログの記事にしても、催眠の練習にしても、運動にしても、英語にしても、自分がやっているというよりも、無意識さんが自分を通してやっているという感じで、それは最初、素晴らしいことのように思えたが、慣れてしまうと何だか物足りない気がしてくる。

おかしなことに、自分で苦労して血の汗と涙を流してやってきたことが懐かしく思えたりする。

過去にはそうやって、ろくに休みも取らずに燃え尽きて鬱になったはずなのに、またぞろそんなことが愛しい気がしてくるのだ。

これって何?と無意識さんに聞いてみる。

すると、出てきたのは、自分が神のようになりたいという思いだった。

自分が何でも自分の力でできる神になりたいから、無意識さんに聞いて、無意識さんにまかせてやっていくのは物足りなく、虚しく思えるのだと言う。

そうか、神のようになりたい自分、そういう性欲動にまみれた自分がいるんだね。

昔、杖を上げて紅海が真っ二つに割ったモーセが憧れだった。そんなふうになれたら、なんかすごくかっこいい。

そんな気持ちがあるんだね。

そう気づくと、こういう虚しさがあってそれに気づくことも、決して退歩ではなく、これも進歩なんだと思えて、いつのまにか、口元に微笑みが浮かんでいるようだった。