無意識さんとともに

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楽になりたいすべての人に贈る初心者講座 第3回〜無意識さん

「すみません、この前、白い花を赤いサングラスで見たら赤く見え、青いサングラスで見たら青く見えると言っていましたが、そうするとサングラスを取ったら、白い花そのままに見えるということになりますよね」

「いいことに気づきましたね。そこはスルーしたいと思っていたのですが」

「はあ、そうなんですか」

「サングラスをかけないということは、簡単に言ってしまうと、悟りの境地ということです。そして、そこに至れば、無意識はからっぽ、何もない状態でありながら、どこまでも広がる大空のように無限です。何も感じていない、ただ風がヒューヒューと吹き抜けているような状態です」

「はあ、わかったような、わからないような」

「私もそんな境地を経験したわけではありませんから、これは一種の直感で言っているだけです」

「そんなもんなんですね」

「そんなもんです。そんな悟りの境地に至れば、一気にすべて解決ですが、生きている以上、私たちは、物語というサングラスをかけ続けます。ただ、この前言ったように、サングラスは時と場合に応じて、変えることができるのです。自分の好ましくない、役に立たないサングラスははずして、違うサングラスをかけてみることができるのです」

「何だか、気楽になってきました」

「いいですね、その調子です」

「無意識をどう捉えるか、今までエリクソンに従って、無限の知恵と力に満ちた宝庫、そして、空っぽであり無限であり何も感じていない状態、さらに3つ目は、もうひとりありままの私というものです」

「この私じゃなくて?」

「そうです、意識の私じゃなくて、無意識の私です」

「そうなると、二重人格のようになりませんか?」

「いつも、なかなかいい質問をしますね」

「自分ではそんなつもりはないんですけど」

「そうですね、意識の私、無意識の私、この2つは片方が優っていて片方が劣っているというそういうものではないんです。だから、2つとも必要でさらにばらばらじゃなくて、ひとつに統合されることが大切なのかもしれません」

「意識を捨てて、全部、無意識になればOKというものじゃないんですね」

「そういう考え方をする人たちもいますね」

「バランスが大事ということですか?」

「そうですね。この私とありままの私がひとつになって、そこに本来の私が生まれる。それが成長というものなのかもしれません」

「イメージがつかめてきました」

「ところで、この私が利用すべき莫大な力とだけ考えて潜在意識のパワーを得ようとする考え方もあります。確かに、無意識は無限の知恵と力に満ちた宝庫ということからすれば、そう考えられるんですね」

「でも、無意識がもうひとりのありのままの私という考え方からすると…」

「そうです、そうです。そう考えると、無意識はもうひとりの私ですから、単なるパワーというだけじゃなくて、人格を持っていることになります。
だから、私は無意識さんと呼んでいるんです」

「無意識さん!人格があるなら、不自然ではないですね」

「そうです、無意識さんは人格があるから、ただの力として利用するなら、ちょっと尊敬を欠いたことになるでしょう。だから、無意識さんなんです」

「なるほど、無意識さん、何だか親しみも湧きますね」

「そうでしょう、そうこなくっちゃ(笑)」

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