無意識さんとともに

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フランシスから風宮隼人へ

フランシスとは、アッシジの聖フランチェスコのことである。

おそらく、日本人にもっともなじみが深い聖人で、日本のカトリック教会では、フランチェスコを洗礼名に選ぶ人が最も多いと聞く。

フランチェスコは、清貧と謙遜の人である。

自分の持ち物、果ては自分自身さえ捨てて、神に明け渡し、徹底的なへりくだりの中に生きた人である。

私がキリスト教に入信したのは、「ブラザーサン・シスタームーン」というフランチェスコの映画を見たことが大きい。それから、キリスト教を卒業した今も、フランチェスコはいつも頭の片隅にある。

けれども、無意識さんは、この転換点に名前を変えよという。

どういう名前ですかと聞くと、風宮隼人と言う。

何だか、ジャニーズみたいな名前で恥ずかしいと思ったが、無意識さんはこのままでと譲らない。

私の愛したフランシスの清貧と謙遜を手放して、もっとそのままに、ありのままに、無意識の風が吹き抜ける大空という宮をひとり駆け回るはやぶさのようにあれ、と言われているのかもしれない。

ちょっと、かっこよすぎやしないかと思うのだが、
「もう、あなたに貧しさと謙遜はいらない」と言ってくる。