「…すなわち彼の人生は、自らの身体障害と闘い続けた一生であった。それらを彼は、主に自己催眠によって独力で乗り越え、また自己管理していたのである。」
(「ミルトン・エリクソン入門」オハンロン 訳者の後書きより)
この頃、自己催眠の重要性を感じる。
エリクソンの弟子の書いた本に従って、自分で自分をトランスに入れる自己催眠を身につけるべく練習しているが、睡眠の質は、スマートウォッチのアプリによるとほぼ恒常的に90点台をマークするほどにあがった。
もちろん、そればかりではない。何かあったら、自分で自分を癒す、自分の心に頼るということがさらに当然のことになった。
それは、人に相談するということがないということではない。
相談はするが、それは第1の選択ではない。まず、自分の心に頼り、それから自分の心に頼るということの手がかりを得るために、第2の選択として人に相談するだけのことである。
自分の中に、もう十分、自分を癒し成長するためのリソースと能力はある。ただ、それにアクセスするだけのことである。そのために自己催眠は非常に重要であって、人に相談するにしてもそのヒントを得ようとするだけのことである。
今まで、人生で生きてきて、生きる力は自分にないとずっと感じてきた。
それで、自分以外の他のもの、神でも人でも何でも、そこから力を得ようとしてきた。
しかし、もうそんなことをする必要はないのだ。
自分の中に、無意識の中に、無限の生命は溢れている。
ただ、自己催眠によってそこにアクセスして、絶えず、新しい命に活かされる新しい歩みがここにはある。