無意識さんとともに

https://stand.fm/channels/62a48c250984f586c2626e10

「心に聞く」ステップバイステップ1−3−3 オリジナルに返す

支配を心に排除してもらって、支配者の支配が緩むと、寂しさや孤独感が出てくるばかりではなく、怒り、人や自分を責める感情、罪意識、自己嫌悪…などありとあらゆる感情が噴き出てくることもある。

これはどうしてかというと、1つには、支配という繭や子宮の壁が薄くなって、それ以外の周りの人の影響を受けやすくなっているのかもしれない。

支配というのは、もちろん支配なのだが、その支配という繭や子宮によって自分が外の影響から守られている面もないとは言えない。

だからこそ厄介なものなのであるが、それゆえに、支配が緩むと、途端に外界の人の思いがどっと自分の中に流入してくる。そして、それらの感情に自分が溺れているような気になる。

もしかしたら、この混沌のために、支配の中に戻りたいとさえ思うこともあるかもしれない。

それが実に狙いだったりもする。つまり、2つには、支配者がこのことを計算に入れているとも言えなくもない。周りの人の思いの洪水に溺れているのを見て、すかさず、声をかけてくる。

『ほら、だから言わんこっちゃないでしょう。こちらに戻ってくれば安全だよ』

などと、猫なで声で話しかけてくることもある。
では、どうしたらいいのか?
ひとつには、自分の中に湧き上がる思いは、怒り、人や自分を責める感情、罪悪感、自己嫌悪などのどれであっても自分のものだと思わないことである。
もうひとつは、滝のように入ってくる人からの邪魔をさらに心に排除してもらい、「心よ、この〇〇という思いをオリジナルに返してください」という言葉も付け加えることである。
「心よ、オリジナルに返してください」というのは、これらの〇〇という思いが自分のものではなく脳のネットワークによって人の思いであることを自分が認めることを含んでいる。そして、その上で、それらを元の所有者にお返しすることを意味しているのである。
人から来たものは受け取らない、受け取れば自分のものになってしまう。
けれど、のしをつけてお返しすれば、もう自分のものではない。
人の感情を生きる責任など、自分にはないのである。