無意識さんとともに

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「心に聞く」ステップバイステップ2−1心に聞く聞き始め

ここから、ようやく、「心に聞く」ことができるようになる。

もしかしたら、ここに来るまで1年以上かかることもあるかもしれない。

けれど、ここに来るまでが大切なのだ。心に支配と邪魔を排除してもらうことが何より大切である。

そうして、いろいろな声から心の声を聞き分けるのではなく、静かな状態で心の声が聞こえるようになる。

もちろん、この状態に到っても、心に支配と邪魔を排除してもらうことは必要だ、一生必要なことだと思うが、だんだん支配と邪魔が小さく感じられるようになり、『心よ、〇〇の支配と邪魔を排除してください』とお願いして、『排除したよ』という返事がすぐに返ってくるようになり、ついには瞬時に返ってくるようになる。

時には、『心よ、私とあなたの間に支配と邪魔がありますか?』と聞いて、『ないよ』と答えてくることも出てくる。

こうして、心に実際に聞いていく。

最初に言っておくと、まず、身近なことや自分のことを聞く方がいい。

他人のことや未来のことは、特別な場合を除き、聞かない方がいい。

何度も言っているが、心は神様でも宇宙でもなく、もうひとりのあなたであるからだ。

本来のあなたは自分のことを知っているが、他人のことは知らない。今ここにいる自分の現在は知っているが、未来は不確定だから、未来の自分については知らない。

言い換えると、ここで忘れないでもらいたい原則は、「他人のことはわからない、自分のことさえわからない」という原則だ。

すべての妄想や問題は、まるで他人のことがわかっていると思うところから来る。

そして、他人のことがどうだこうだとわかったふりをして言ってくる声は心の声ではない。
また、『自分のことさえわからない』というのは、この意識の自分は、無意識の自分、つまり心に聞いてみないと、自分のこともわからないということである。心は、意識の自分が思ってもみないような意外なことを言ってきたりする。そんな時、本当に、意識の自分は、ああ、自分のことさえわからないんだなあと実感する。

だからこそ、「心に聞く」ことを、どんなに時間がかかっても、身につけることは大切なことであるのかもしれない。

身近なこと、何を食べたらいいかとか、何を買ったらいいかとか、まずそんなことを聞いてみる。

そんな当たり前のことを聞いてどうするのかと思うかもしれない。

でも、今まで支配者に支配されてきたせいで、奴隷になってきたせいで、自分が本当は何を食べたくて、何を買いたいのかさえ、わからなくなっているのだ。

例えば、最近、私はパソコンを買ったのだが、検討した時は人の意見を参考にして、なるべく長く使えてコスパがよくて…などということを考えてぐるぐる悩んでいた。

けれど、心に聞いて、心が欲しいと思ったパソコンは、全然違う意外なものだった。

迷ったあげく、心に従ってそのパソコンを買ったのだが、生まれて初めてと言っていいぐらい、モノを買って何だか満足感が湧いてきた。

いつもは、どうしても、安物買いの銭失いをしてしまう。そうして、買うと、あーあと思って見向きもしなくなる。

今回は初めてそんなことがなかったのである。

心に聞くと、それは親に入れられたもので、小さな頃から何かを買うと、「そんなつまらないものを買って」と言われてきて、私はいつの間にやら、自分が本当に欲しい憧れのものより、買っても親にダメ出しを受けないものを、親から離れた今も、買ってきたらしい。

そうやって、そんな身近なことでも、心に従って、今まで支配者に支配されてきた奴隷根性?のようなものから自由になっていくのである。

それが何だか、とても楽しかったりする。