無意識さんとともに

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鬱からの回復(回復へのロードマップ)1〜過去の状態と現在の状態

鬱からどうやって回復していったらいいのかということについて書きたいと思います。

『鬱から』とついていますが、もちろん、鬱だけではありません。

色々な精神的不調から解放される過程を含んでいます。

ですから、鬱を患っている人以外にも参考になると思います。

もちろん、私自身は難治性鬱を17年近く患ってそこから回復したので、いきおい鬱の話が中心になるでしょう。

それから、これはあくまで私の体験をベースに書いていますので、全ての人に同じように当てはまるものではないことは、あらかじめ、はっきりさせておきたいと思います。

 

鬱や精神的な不調を軽くするものならば、つまり、対症療法ならば、すでに世の中にたくさんあります。

薬や漢方、運動や食事などと、私もいろいろやったのですが、わずかな効果はあったと思うのですが、残念ながらそれだけでは鬱の泥沼から出ることはできませんでした。

ところが、まず最初に、あの本と出会って、まずあることをしたのが、今、振り返っても大きな転機になったと思います。

そして、過去の私のように、ちょっと良くなってちょっと悪くなってと同じところをぐるぐる繰り返している人を見るにつけ、このあることを全然知らないか、あるいは知っていても中途半端な状態で、ただ闇雲に次の段階に進もうとしているか、いろんなことを手当たり次第試そうとしていることが病や問題の森から抜け出せない根本的な原因であると考えます。

 

ところで、まず、私がそのあることをする前に、どういう状態であったか、そして、あることをした後に、現在、どういう状態なのか、お話ししておきましょう。

 

私は、当時、難治性鬱の症状で、とにかく異常に疲れやすかったことを覚えています。週7日のうち、4日ぐらいは1日中起きれず寝ていました。また、残りの3日ぐらいもまともにまるまる1日動けず、疲れては休むということを繰り返していたと思います。そして、何よりも休むこと、動けないで何もできないことに言い知れない罪悪感を持っていました。

さらに、特に、異常に過敏で、人に影響されやすく、人との境界線が曖昧で、対人恐怖がありました。誰かと親しくなりたいのですが、ちょっと親しくなると、何だか苦しくなって自分から離れるということを繰り返していたようです。それで孤独感を常に持っていました。

睡眠は、睡眠導入剤が体に合わず、メラトニンだけを飲んでいたのですが、2、3時間しか眠れず、ちょっと何かあるとほとんど眠れない状態になっていました。

あとは、顕著に感じていたのが記憶力や集中力がなくなってしまったことで、テレビもまともに見れず、本を読むのにもとても骨が折れる状態でした。

将来においても、全く希望を感じられず、ただ、灰色の同じ毎日を繰り返しているだけで、死ぬことができるものなら死んでしまいたい(過去に3回自殺未遂をしていました)と思っていました。

世の中は、悲惨な、不公平な、冷酷な世界で、なぜ、自分はこんなところに生まれてきてしまったのかと嘆いていました。

 

ところが、あることをした後に、そして、現在、もちろん、疲れて休むことはありますが、全く動けなくなるということはなくなりました。たとえ、休んだとしても、そのことに罪悪感を持つこともなくなりました。

バリバリ働いているとは言えないかもしれませんが、マイペースで、ブログの記事や小説を書いたり、YouTubeをアップしたり、カウンセリングのお仕事をしたりしています。

もう戻らないとあれほど嘆いていた記憶力や集中力についても、今では、完全に戻るどころか、人生の中でこれほど記憶力や集中力があった時期があるだろうかと感じるほどですし、創造力も出てきて、書こうと思っては決して書けなかった小説も、すでに2本書いています。

睡眠については、今でもメラトニンだけ飲んでいますが(メラトニンなしでも眠れるのですが、メラトニンが癌予防になると聞いて飲み続けています)、床に入るとスッと寝て、7時間程度、眠っています。

子供の頃の新鮮な感覚が甦ってきて、毎日は特に何も変わったことがなくても、楽しい興味深いものに感じられます。

また、対人恐怖はなくなって、以前は電話をかけることにさえ恐怖を感じたのですが、今は普通にかけられます。さらに、ひとりでいても孤独感を感じることがなくなって、人に依存したり、執着することがなくなっています。自分が合わない人からは離れるし、人が自分から去っていっても、一時的にはショックを受けることがあっても、それはそれでいいと思えるようになっています。

世界は、もちろん、理想的な世界ではありませんが、かといって、ただ冷酷なものでもなく、時折、美しい姿を見せるあるがままの世界です。

だから、死にたいという気持ちも起こらなくなりました。なるべく、長く生きて、貴重な人生をできるだけ楽しみたいと思います。

 

とまあ、書いていて、良くもこれだけ180度変わったなと自分ながら思うのですが、事実ですから仕方ありません。

そして、わずか2、3年のうちに、どうして、これだけ変わったのか、次回から、ひとつひとつ、順を追って話したいと思います。