無意識さんとともに

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フロイトの精神分析の三大原則

フロイトは、全てを性的なものに還元して考えるので、過激な人のように思われたりするが、実は、常識的な倫理的な人である。

 

対して、ユングは、性的なものは人間の持つエネルギーの一部であると考え、その事がフロイトと別れる原因になったのだが、それとは裏腹に性的に奔放な人であった。

 

良し悪しは置いておいても、そのことの分水嶺は何だろうか?

 

1 基本原則 「分析者は、何はさておき、次の基本原則を患者に知らせておかなければならない。すなわち、『頭に浮かんだことは何でも話してください』と。」(フロイト思想のキーワード p.46)

 

2禁欲原則 「内面の抑圧された心のさまざまな情念や欲望を意識し、体験できるようにする。それが精神分析の目的なのだが、同時に、このような内面的に洞察された心の内容を、心の中に抱えながら、しかも、それをそれ以上みたしたり、行動化したりしないようにすることが精神分析治療の大原則である。」(同p.60)

 

3中立性の原則 「救いを求めて、われわれの手にゆだねられる患者を、われわれの私有物にしてしまい、彼の運命を彼に代わって作り出し、われわれの理想を押しつけ、造物主の高慢さを持って自身の気に入るようにわれわれの似姿に彼らを仕立てあげるというようなことを、断固として拒否する。」(同p.64)

 

つまり、精神分析でも催眠でもカウンセリングでも、治療者もクライアントも、自分の感情や欲望はどんな醜いと思われるものであっても認め、しかし、それを満たしたり、それに従って行動せず、また、治療者は自分のタネを蒔いてクライアントを自分のコピーにすることは拒否するということが、不幸を避けて、無意識さんの道をまっすぐ歩む道であるように思われるのである。