大嶋先生のお師匠さんである、吉本武史先生のCDがやっと届いて聞いている。
このCDを手に入れるまでが非常に大変だった。
2種類のCDがあるが、片方の大部のものはCDを出しているところの会員にならなければ手に入らないので、まずWEBで会員申込をしたが、待てど暮らせど来るはずのメールの連絡が来ない。
流石に痺れを切らして、電話で連絡すると、「明日か明後日に送ります」というお返事。
それから、また待っていたが、一向に連絡が来ないので、また電話すると、今度は、「サーバーの不調で、申し込みが届いていないようです。郵便で振替用紙を送ります」とのこと。
そして、無事に振替用紙が届いて、会費を払い、待っていたが、更に2週間、何の音沙汰もない。
また、連絡すると、どうやら忘れられていたらしい。
その後、やっとのこと、会員番号を手に入れ、CDを申し込み、それからは思ったよりも速かった。
こんなにトラブルが連発するということは、どうも支配者というものがあるならば、よほどこのCDを聴かせたくないらしい…。
そう思って、期待に胸を膨らませて、まず入門講座の方のCDを聞くと、これは私の予想を遥かに超えていた。
もちろん、大嶋先生の本で、吉本先生のそれなりのイメージはあったのだが、何というか、本当に脱力し切った人の姿がそこに感じられた。
宗教の世界で、カリスマ的な神父や牧師にはいろいろ会ったことがあるが、これほど脱力し切った人にまみえたことはない。
脱力し切っていて捉えどころがない。また、プライドが微塵も感じられない。
そういう意味では、華やかなキラキラした世界とは全く違う世界の人である。
確かに、「催眠ガール」で書かれていた「冴えないおっさん」という表現が当たっているとも言える。
そして、相手がどんな質問や反論をしても、「そうですね」「それも言えますね」「なるほど」「その言い方、使わせてもらおうかな」などと、相手を否定せずまるごと受け入れてしまって、底知れない深い井戸のようである。
また、「吉本興業から来ました吉本です」とおっしゃっていて、大袈裟に言えば、5秒に一回笑いが巻き起こる。
しかし、稲光が閃くように思ってもみないことをおっしゃって、あっと驚嘆させられる。
まるで、ゆったりゆるゆると、天空を踊り舞う龍のようである。
何はともあれ、すごいCDを手に入れてしまった。お宝として、毎日、何度となく、聞いていこうと思う。