無意識さんとともに

https://stand.fm/channels/62a48c250984f586c2626e10

母親破壊という呪文

気のせいか、日本人には反抗期がなかった人が多い気がする。

 

本人はちゃんと反抗期があったつもりでも、よくよく聞いてみると、反抗ではなくて、『何でわかってくれないんだ、わかってくれないの』という共依存的なものであって、親、特に母親と自分を切り離す反抗ではない。

 

私も例外にもれず、思春期も母親と戦争状態にあったが、今、考えると反抗ではなく、そういう共依存的な「拗ねること」を繰り返していた。

 

この時期は、攻撃性ホルモンであるバソプレシンが家族に向いて反抗し、親和性ホルモンであるオキシトシンが外側に向いて社会生活を営めるようになるとのことだが、まさに、反抗ではなくこういう「拗ねること」は母親にオキシトシンが向いて、外側にバソプレシンが向いていることになるだろう。

 

外側にバソプレシンが向くなら、家族以外の人が信じられなくなり、人に対するダメ出しばかりしてしまう。人間関係で破綻をきたしてしまう。それだけではなく、人に対するダメ出しは、不思議なことに、自分に対するダメ出しにもなり得る。そうして鬱症状が出てくることになる。

けれど、いくら、思考で訂正しようと思っても難しい。

 

これを訂正するのは、むしろ、母親にオキシトシンが向かう、つまり、未だ、母親と精神的につながっているその臍の緒を立つ必要がある。

 

その臍の緒をばっさり断つのが、大嶋先生の言う「母親破壊」という呪文だと思うが、案外、これに抵抗を示す人が多いのかもしれない。

 

抵抗を感じるのは、まさにそこがビンゴ!であるサインなのではないだろうか。