ここのところ、具体的なことで葛藤していた。
催眠の練習をiPadでやっていたのだが、横向きにするとカメラが左側に来て視線が合わず、縦向きにするとこれもまた見やすくはない。また、ブログもiPadにキーボードを繋いで打っていたが、これもそんなに打ちやすくはない。Windowsのパソコンはあるにはあるが、音声がぶちぶち切れる。
そんなこんなで、どうしようと思い、ミニマリスト失格になるのも躊躇われたが、思い切って無意識さんに聞いてみると、「新しいパソコンを買ったら」とあっさり言う。
それで、何を買おうかと思っていたら、ツィッターで、ちょうどパソコンが壊れた人にマウスという会社のコンピューターをインサイトのカウンセラーが使っていたよというのを読んで、自分の中の候補に上がった。
さらには、インサイトのカウンセリング講座の中でもO先生が使っているのはマウスコンピューターではないかと思った。
ダメ押しに、練習相手の方で、zoomの音声も途切れず、映像も綺麗な方の使っているコンピューターがマウスだと言う。
そうしていると、なおもAmazonでマウスコンピューターのセールがあり、これはもう必ずや天の導きではないかと、以前の自分ならすぐ購入したはずだ。
しかし、ここで一応、心に聞いてみようと思い立ち、聞いてみると、意外な答え。
「MacBookがあなたの欲しいコンピューター」
「ええ、でもMacって互換性ないし、コスパ悪いし、壊れやすいよ」
「でもあなたの欲しいのは、Macでしょ」
「一応、聞いておくけど、MacBookのどれ?」
「M2MacBook」
「ええ、円安で価格が上がったやつじゃん。コスパすごい悪いよ。M1じゃダメ?」
「決めるのはあなただけど、あなたが欲しいのはこっちでしょ」
「メモリ16ギガ買う予算ないけど」
「8ギガで十分」
「こないだ、ひろゆきが今どき、8ギガのパソコン買うなんてアホと言っていたけど」
「8ギガで大丈夫」
…
世間の意見、自分の合理的思考に従うか、それとも突飛にしか思えない無意識さんに従うかでほんと苦しんだ。冗談じゃなく、夜も眠れないほど。
そうして、最後、Amazonのセールが終わるというその日の朝、私は、結局、無意識さんの意見に従った。
しかし、そうしてみると、何だか嘘のようにスッキリした。
いつもは、ああでもないこうでもないと、コスパとか性能とかレビューとか検討し尽くした挙句、物を手に入れてしまうと、何だか嫌になってしまう。そして、買ったものをぞんざいに扱ってしまう。
ところが、今回は、俄然、M2MacBookを大切に使おうという気が湧いてきて、ケースやら画面保護フィルムやらキーボードカバーやら、購入した。
そして、現物を見てみると、愛おしいみたいな感情が溢れてきた。
「ほら、言ったでしょ」
どうやら、自分の欲しいものが何なのかさえ、自分で分からなかったようだ。
さらに突っ込んで言うと、欲しいものを人の意見や合理性や「物にこだわるなんて単なる執着でみっともない」ということで抑え込んでいたらしい。
さらには、無意識さんを何だか、時々はすごいことを言うのだが、全面的に従ったら大変なことになる神秘的な長髪のヒッピーのおじさん(昔のビートルズみたいな)のように考えていたらしい。
でも、そもそも、こちらに意識=自分にして、無意識さんは自分とは別の人格にして、外から意見を聞くとか聞かないとかヘンな話だ。
なぜなら、無意識さんは本当の自分なのだから。
前に、無意識さんに、
「あなたは誰?」って聞いたら、
『私は、あなた以上のあなた、あなたがあなたに近いよりもあなたに近い」
という答だった。
いやはや何とも。