Netflixで「ワイルド・ワイルド・カントリー」というドキュメンタリーを見た。
これはOshoとも呼ばれるバグワン・シュリ・ラジニーシというグルがアメリカのオレゴン州にコミューンを作り、そこで起きた事件について主に描いたものである(トラウマになるようなシーンもあるのでそういうのに弱い方にはお勧めしない)。
このラジニーシの本は日本語でも翻訳本がかなり出ていて、スピリチュアルの人に人気があるようだ。
私は読んだことはないが、時々、ツィッターで彼の文章の引用を見かける。引き込まれるようなかなりいいことを言っていて、自分の中で評価が定まらないでいた。
しかし、このドキュメンタリーを見れば(もちろん、彼らの反論はあるようだが)、明らかにカルトである。
見てすぐ思い出したのは、オウム事件である。オウムと、またオウムで起こったこととあまりに似ている。
後でネットで調べてみると、実際、麻原はバグワンに会いに行って、カルトビジネスのやり方を尋ねたそうだ。
ラジニーシの言うことは素晴らしい、しかしその実はまさに毒としか言えない。
「木は実によって知られる」と言われているが、まさにそうである。
そうして、以前の私は、どうしてこんな素晴らしいことを言っているのに、どうしてこんなことが結果として出てくるのかと、言葉の中に間違いや矛盾を見出そうとして、ああでもない、こうでもないと苦しんだものだった。
しかし、「虚無・光の人・支配者」の3つのタイプを知る今は、そういう苦しみはもはやない。
心が教えてくれるのは、「支配者は、素晴らしいと思われることを、正しいとしか思われないことを語ることができる。そして、言葉の蜜によって、甘さによって蟻を集めて酔わせる。しかし、支配者を判断するのは、言葉ではなく実であり、ただただ心である私に聞くことによってである」。