無意識さんとともに

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ウルトラセブンはもしかしたら自ら怪獣を生み出してきたのかも

「町田君の世界」という映画を見た。

町田君という、人間が好きでたまらない聖人系男子?が、まるで正反対の、人間嫌いの女の子に出会って、関係を深めて、町田君も女の子も変わっていく話である。

町田君は、どんな人も愛して、どんな人にも親切にしている。だから、自分が女の子に恋しているその感情がわからない。

女の子の方は、そんな町田君に惹かれるが、町田君が誰にも親切であることに傷つく。

最後はふたりが理解し合えて、町田君は自分の恋を自覚して終わる。

この映画を見て、ハッピーエンドにほっとしながらも、これは本当にただのファンタジーだとしか思えなかった。

O先生が言うように、自己犠牲をして人を愛そうとして親切にすればするほど、人に優しく自分に厳しくあればあるほど、周りはモンスター化していくからだ。

何を隠そう、それは私のことでもあった。

過去から現在に至るまで、自分のことを考えてみると、そうやって自己犠牲をしまくって相手がぞんざいになり、モンスターになり、私は自分の怒りにふたをしつつさらに自己犠牲をして、最後には不思議に相手から見捨てられる。

今回のFAP上級講座で、このことでFAPをしていただいた時に出てきたメタファーはウルトラセブン。私は、実はそうやって相手をモンスター、まさに怪獣にして、その怪獣と対峙し戦うことで、自分が地球を救うヒーローにしているというイメージ。

セッション中の短い時間で、FAPを使ってトラウマ治療をしていただいたが、カウンセラーの方は「重いですね」と口にされていた。

自分を見ても、人に優しく自分に厳しいことほど、罪つくりなことはない。

そうやって、いつの間にか、人に優しく自分に厳しい自分を善とし、そんな自分を見捨てる人を悪と、知らず知らず判断してしまうからである。
自分の人生を生きないで人の人生を生きて、ついには自分の人生を私に生きてもらうことに慣れた人にあれもこれも押し付けられて、人の人生ごとその人をほっぽりだすからである。
だから、今の私は心に聞いて、私が私の人生を生きて人の人生を生きないように支配と邪魔を排除してもらい、自分が人の人生を生き始めていると思った時は心が私を人から遠ざけることを痛みながらもよしとするのである。