人間とは、「理性ある動物だ」とか「考える葦」だとか、人間の定義はいろいろある。
けれども、私は、「人間とは物語を語るものだ」と思う。
人間は、ただ、毎日を生きているのではない。
人間があるところ、必ず、物語がある。
だから、古事記でも聖書でもギリシャ神話でも民話でも、絶えず物語が作られ、語られる。
昔語られただけではない。現代では、小説でもアニメでも、それも人が物語る物語だ。
集団で物語が作られて、共有されるだけではない。
ひとりひとりの人生では、ひとりひとりが主人公でひとりひとりの物語が語られていいはずなのだ。
ひとりひとりが、書き記すかは別として、自分の物語を作ることによって、自分の人生の物語を生きていける。
他の人の物語のサブキャラを生きるのではなく、自分の物語のメインキャラとして、自分の物語を本来の自分の望むように、無意識さんの風に吹かれて、展開していけるそんな気がするのだ。