初心者講座で書いたことを深掘りしてみる。
吉本先生の言葉に、「この世はすべて催眠」「催眠によって催眠を解く」がある。
すると、催眠はある意味、至るところにあり、また、催眠は2種類あるということになる。
それを、私は、意識的催眠と無意識的催眠という言葉にしてみた(初心者講座では意識の催眠と無意識の催眠と言っていたが、もう少し厳密にしてみる)。
意識的催眠というのは意識から無意識へという方向で、無意識的催眠というのは無意識から意識という方向である。
また、意識的催眠はコントロール(支配)であり、無意識的催眠は脱コントロール(脱支配)である。
意識的催眠は、意識によって無意識を利用とするものだが、無意識は意識によってコントロール(支配)されるものではないので、結局、意識的催眠は意識の催眠になる。
具体的には、信仰、信念、マインドコントロール、超能力、魔術、催眠術で、意識によって誰か何かをコントロール(支配)しようとすることになる。
無意識的催眠は、無意識から意識へと突破してくるものだが、無意識は意識をコントロールしようとしたり、意識をなくそうとはしない、むしろ脱コントロールしようとする。ただ、主体は意識ではなく、無意識なので、無意識の催眠と呼んでいい。
無意識的催眠は、意識的催眠を解くものである。言い換えれば、無意識的催眠は、意識的催眠によって束縛されたコントロール(支配)を脱コントロール(脱支配)して、人の中に眠る労力とリソース(資源)を発見させて、人を自由へと解放し、ついには意識と無意識を統合する。
これが、エリクソニアン催眠であり、現代催眠である。