初心者講座に書こうと思ったが、初心者講座に書くには複雑すぎるので、別に書いておくことにする。
どうも、催眠には2種類あるようだ。
催眠術と催眠、伝統的な催眠と現代催眠の区別を言っているのではない。
そういう分類ではなく、意識的な催眠と無意識的な催眠の2種類があるということである。
意識的な催眠とは何か?
これは、意識によって無意識をコントロールしようとする催眠である。
マインドコントロールと言い換えてもいい。
けれど、本当は、無意識というのは決して意識によってコントロールすることはできないから、実質上は、意識によって意識を縛る催眠になる。
この世には、こういう催眠が満ち溢れていると言ってもいい。
なぜなら、支配者はこの種の催眠によって、人を支配しようとするからである。
支配者が心理学や催眠を学ぼうとする動機はこのことにあるのかも知れない。
無意識的な催眠とは何か?
無意識から意識に働きかける催眠である。主体は、無意識さんであって、意識ではない。
そして、ここが大事なことだが、無意識は意識を消そうとしたり、コントロールしようとしたりしない。
無意識から、深淵を通って、意識へと吹いてくる風のような催眠である。
こういう催眠は、人を支配するのではなく、自由へと解放する。
当たり前のことだが、無意識的な催眠を支配者は決して使うことはできない、なぜなら無意識的な催眠は、人を支配する催眠ではなく、人を解放する催眠だからである。
ところで、吉本先生は、「催眠によって、催眠を解く」と言われたそうだ。
もしかしたら、これは、無意識的な催眠によって、意識的な催眠を解くということをおっしゃったのかも知れない。