無意識さんとともに

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「心に聞く」ステップバイステップ2−5心に聞くって何のため?

心に聞くって何のためにするんだろう?

なんかすごいから、かっこいいから、そんなこともあるかもしれない。

「心よ、ねえ、あなたに聞くって何のためにするの?」

「それは、シンプル、凪になるためだよ」

凪、つまり風もなく波もなく、ざわめきもなく、静かな状態になるためだと言う。

その時は、他人の声も、自分のつぶやきももはや聞こえない。

頭の中がしーんとしている状態だ。

すべてがやたらクリアに見える。

「心よ、だから支配と邪魔の排除が大事になってくるわけね」

「そうそう、私の声を聞くこと自体が目的じゃない」

「心よ、どういうこと?」

「声そのものを聞こうとすれば、支配者が私のふりをして、そういう声を聞けば、ほぼ100%、何だか熱を帯びて心は膨れ上がる。

でも、支配と邪魔を排除すれば、心は山奥の湖の水面のように凪になる。私の声は、湖面を吹き抜ける風のように、心に静かに響き渡る」
「心よ、つまり、あなたの声を聞くことは何か特別なものではないっていうこと?」

「そう言ってもいいね。別に、すごいこと、かっこいいことではない。空気を吸うように、自然なこと」

「心よ、そうなんだ」

「支配者は、あなたをすごいものにならせようと絶えずしてくる。私は、あなたをありのままのあなたに目覚めさせる。

支配者の声は、ジリジリと焼き尽くす砂漠の中で、自分が自分以外のものになる幻影を見させる熱風。
私の声は、その砂漠そのものが幻であると目覚めさせ、オアシスはあなたの中にすでにあることを直視させるそよかぜ
「心よ、私は私以外のものになる必要はないんだね」

「そうない、私は膨れ上がったあなたを、絶えず、そのままのあなたに目覚めさせるだけ」