無意識さんとともに

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催眠の現象学32 悪夢

そう、こないだの卵焼きの話をある方からいただいた時に起こった心のピクピクがまだ続いているようなんです。

 

久しぶりに、悪夢を見ました。

 

夢の中では、私は高校生(どうやらセルフイメージは永遠の17歳らしい(笑))で、修学旅行に来ています。

修学旅行にそんなイベントはないと思いますが、グループごとに出し物をみんなの前で披露することになっているのです。

どうも、練習はそれほどできていず、ぶっつけ本番のようです。

私が脚本家兼演出家なのですが、その私が脚本を忘れてきてしまいました。

案の定、本番はめちゃくちゃになってしまい、私がアドリブで歌い出す?も、全員が大恥でした。

私はいたたまれなくなり、そこから抜け出します。

修学旅行生がたくさんいる停車場に停めてあるバスに乗ろうとしますが、「うちの生徒以外は乗せられない」(当然です)と言って、断られます。

それで、タクシーを探すのですが、なかなか見つかりません…

 

この夢はいろいろと解釈できそうですが、夢は無意識さんの記憶の整理だと思っているので、解釈はしません。

 

起きてしばらくはちょっと胸が痛かったのですが、その後、いつものように瞑想をしたら、痛みはすっかりなくなってしまいました。

 

それで思ったのが、この夢もまた、自分の奥深さ、深淵を表しているのかもしれないなあということです。

奥深さ、深淵というのは、中に入ると、ひんやりしていて真っ暗です。

でも、遠くに光が見えるのです。

もしかしたら、深淵というのはトンネルのようなものなのかもしれません。

 

車に乗っている時、トンネルに入って明るいところから暗いところに入ると、『ちょっと怖いなあ』とそんな気持ちになることもあります。

でも、トンネルというのは入り口があれば出口もあって、必ず、どこかに通じているものなのです。

進んでいけば、出口を通って、光の世界へ、新たな景色へと行くことができます。

 

深淵もそのようなものかもしれないなあと思ったのです。

 

深淵はちょっと怖いけれど、深淵を通じて新たな世界へ、誤解を恐れずに言えば、他の人の心へとつながっていけるのかもしれません。

 

実に、人と人は、表面的なものでつながることができるように思いますけれど、深淵を通して人と確かにつながることができるんじゃないかと思ったのです。

 

そう思うと、深淵も、そして、深淵を映しだす悪夢もまたありがたいものだと、何だかしみじみしてしまいました。