練習中に浮かんだ自分についてのメタファー。
夜のひんやりとした砂漠に
私は立っている
辺りは何も音がしない
空には綺麗な明るい月が出ていて
私は何をなすでもなくただ月に見とれている
急に
その視界の中の月を一匹の白鷺が
右から左に横切る
私はしばし目を瞬いて
周りを見回すと
月明かりの他に
砂漠の右の方に
ぽっかり白く光るものがあった
近づいて見てみると
一本の真っ白な薔薇が生えていて
無数の舞い踊る雪の結晶のような光を
四方八方に
放射しているのだった