無意識さんとともに

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催眠の現象学175 明晰夢の卵

続けて、今日も夢を見ました。

2日も続けて夢を見るのは珍しい感じです。

夢の中で、学校の教室なのか、会社のオフィスなのか、机に座っていて、隣には女性がいていろいろと話をしています。

 

話をしながら、机の引き出しを開けてみると、ラップに包まれた焼いた鯖や鰻がいくつも入っています。
女性に見せると、女性は鯖や鰻を欲しがりますが、
「もうだいぶ前に入れたものだから、どうだろう、食べることはできないと思うよ」

と答えます。

廊下にふらふら出て、何となく、外に出たくなります。

下駄箱のところに行って、開けてみると、なかは空っぽでした。

『どうやら、靴がいたずらされたみたいだなあ』

そう思っていると、会社の時の喪黒福造に似た同僚が現れて、相談に乗ってくれます。
二人で探してみると、下の学年の下駄箱に、靴が見つかります。
片方だけで、靴の裏にはアロンアルファがベッタリ塗られています。

気がつくと、今まで履いていた上履きも消えていて、裸足でいるのです。

『困ったなあ、靴だけじゃなくて、上履きも取られてしまった』

とりあえず、教室に戻ろうとして、階段を上って廊下を歩いていくと、ジャイアンみたいないじめっ子とその子分たちがいます。

どうやら、靴にいたずらしたのは彼らのようです。

『ここを無事に通れるかな』

 

そんなことを思っていると、案の定、いきなり殴りかかってきます。

 

その瞬間、

『ああ、これは夢だな』

と気づきがやってきました。

そうして、拳が頬に当たった気がするのですが、その痛みさえも楽しんでいる<自分>がいるんです。

さらに、そういう<自分>がいることに気づくと、夢が消えてしまって、すべてがただの青空になってしまいました。

どうも、これは明晰夢っぽい夢なのかもしれません。


夢に対しても、現実という夢に対しても、何だか、3つのステップがあるような気がしています。

ひとつめは、夢という映画の自分という登場人物になりきっている状態。

もう、夢と完全に同一化していて、夢の中で泣いたり笑ったりそれ以外に自分があるとは、それこそ、夢にも思いません(笑)。
今・ここ・このからだは、夢の中のストーリーに、過去と未来に完全にのみ尽くされてしまっています。
夢の中の状態こそ、自分のすべてです。

ふたつめは、<自分>が夢を見ていることに気づく状態。

夢と<自分>に距離が生まれます。
たいていは、内省とかマインドフルネスをやっていくと、今・ここ・このからだにとどまり、夢という、自分が登場人物のひとりでもある映画を鑑賞している<自分>に気づきます。
登場人物の自分と、夢を見ている<自分>、2人の自分がいるようです。
夢の内容に揺るがされずに、夢を楽しむことができます。

みっつめは、気づきそのものに気づきます。

登場人物としての自分に気づいている<自分>の気づきが、気づきそのものに向かいます。
気づきが気づきそのものに気づきます。

すると、夢も、夢の中の自分も消えてしまって、そこにあるのは、純粋な気づきそのものとしての<自分>が青空として在るだけなんです。