前の記事で、パーツセラピーは、自分とパーツとの関係を改善すること、ブレンド解除をしてセルフを現れるようにすること、この2つの効果があると書きました。
それに加えて、パーツ同士の関係を改善することもできます。
どういうことかというと、あることをめぐって、パーツ同士が敵対している、私から見れば葛藤を抱えているということがあるのです。
詳しくは、『「悪い私」はいない』のエクササイズ4を見てほしいですが、簡単に言うと、葛藤して対立する2つのパーツを見つけ出し、まず1つのパーつの話を聞き、次にもう1つのパーツの話を聞き、最後に両方のパーツにお互いに話し合ってもらいます。そうして、最終的な判断はセルフであるあなたに任せるようにお願いするのです。
私の例を示してみたいと思います。
相反しせめぎ合う声
人間関係を切ってしまいたいという声と人間関係をこのまま続けて親しい関係を築きたいという声
パーツ1
白でも黒でもない曖昧な関係に耐えられない
胸の中にキリキリ刺すナイフのようなもの
パーツ2
マッチを擦ってあったかな家庭を覗き見ている
胸の中のマッチ売りの少女
ターゲットのパーツ1
このパーツを取り去りたいという思い
(母のパーツにしばらく時間をくれるよう、ブレンド解除をお願いする)
A 私にどんなことを知って欲しいんですか?
B そんな曖昧な関係を続けてもいいことは何もない、損するだけだ、利用されているだけなんだよ
A 利用されているだけだと感じている
B そうだ、最初はお前に声をかけて後はハシゴを外しているじゃない
A ハシゴを外されていると感じている
B そうだよ、いい加減目を覚ませよ、人間はみんな邪悪なんだ、やられるかやるかなんだよ
やられるかやるかとあなたは感じている
A なぜ、こんなふうに思っているんですか?
B 今まで、お人好しをして、どれだけ利用されてきたのか、思い出してみろよ
どれだけ利用されてきたのか
そうだ、お前のしたことの一部でも報いられたことがあったか
A 何も報いられないと感じている
B そのせいで、お前は苦境に立っている…俺は心配なんだよ、お前が
A もう一方がこの対立に勝ったらどうなると思っていますか?
B そうしたら、お前はずっと奴隷になるだけだ、人の奴隷だな
A 人の奴隷になるだけと感じている
B そうだ、そんなことを望むのか
A どうだろう
B 望まないだろう
A 人の奴隷になることを望まないことをあなたは感じている
B たとえ、寂しくても、人の奴隷になったらダメなんだ
A 人の奴隷になったらダメだとあなたは感じている…私はあなたの話を聞いています
B そうか、それ自体はうれしいことだな…お前が来てくれて話を聞いてくれるなんてなかったからな…これからも頼むよ
ターゲットのパーツ2
A あなたは私にどんなことを知ってほしいですか?
B 私がどんなに寂しくて孤独なのか知ってほしいの…胸が張り裂けそうな気持ちを
(胸を張り裂けそうな気持ちが溢れてくる)
A どうしてこんな気持ちを抱えているの?
B どうしてですって。当たり前じゃないの、私をわかってくれるものは誰もいないのよ…そうして食べる物もなく…お腹が空いて…愛にも食べ物にも
A 愛にも食べ物にも飢えている
B そうよ、どうして私は生まれてきたの
A あなたはどうして生まれてきたのと感じている
B そう、こんなところにどうして放置されなきゃいけないの
A 放置されている
B ひとりぼっちで誰も頼るものもなく
A ひとりぼっちで誰も頼るものがないと感じている
もうひとつのパーツがこの対立に勝ったら何が起こることを恐れているの?
B そうしたら、私はもう何の希望もないわ
A 何の希望もなくなると感じている
B そうよ、どうやって生きていったらいいの
A どうやって生きていったらいいかわからない
A あなたはもうひとつのパーツと話し合ってもいいですか?
B いいわ、このままじゃ埒があかないもの
A(待合室にいるもうひとつのパーツに呼びかけて)あなたももうひとつのパーツと話し合ってもいいですか?
1 いいさ、俺は恐れるものは何もない
A じゃあ、二人とも一緒に座ってください
二人とも私の大切な一部であることを忘れないでください
1 俺から言いたいけど、人は1人で十分生きられる、それなのにメソメソしているのはどういうことだい?
2 本当に一人で生きられると思っているの?
A 二人ともちょっと落ち着いてみましょう
(深呼吸してしばらく今・ここを味わってみる)
1 言い過ぎたかもしれないけど、人は1人でも生きられるというのは本当じゃないのか?
2 そうかもしれないけど、全く誰の助けも影響もなく1人で生きられるのは言い過ぎのように聞こえるわ…それに1人で生きるのは寂しくないの?
1 寂しいか…そんなことは考えたこともない…ただ誰かと関係を持って傷つけられるのはもう真っ平ごめんという気持ちがあるんだよ…お前も覚えているだろ?
2 確かにそんなことは何度も経験しているわ…それでも、それでも、未来に希望を見出したいの…誰かと親しく共に生きたいの…あなたはそうじゃないの?
1 そんなことが可能ならな…でも何度も何度も裏切られているから
2 その言い方からすると…あなたも心の底ではそういう親しい関係を望んでいるっていうことじゃないの?
1 そうかもしれない…でも依存したり執着したり、そんなことはもうごめんだぜ
2 依存や執着…確かにそんなことを繰り返してきた…もしかしたら今もその中にあるのは本当かもしれない
1 だろ?だから、1人で生きるしかないんだよ
2 依存や執着があるのは認めるけど、だからと言って1人で生きるのは違う
1 だったら、依存や執着を断ち切ることはできるのかよ
2 わからない…わからないけどやってみる価値はあるかもしれない…1人で生きる力と誰かと親しく生きるということは別物じゃない気がする
1 そうかな
2 そういう希望が欲しいのよ…だから協力して欲しいの
1 俺に?
2 そうよ…1人で生きようとするあなたと、誰かと親しく生きようとするあなたで
A この話し合いはまた定期的にしましょう…最終的な決断は私に任せてくれるでしょうか?
1 お前に?できるのか?
2 私は任せてもいいわ
A 私はもう⚪︎⚪︎歳で子供じゃないです
1 そうだったのか、驚きだぜ…それなら任せてみようか
私 とにかく、2人ともありがとう。また必ず戻ってきます
私は人間関係リセット症候群がありました。
自分から逃げ出してしまうか、相手に嫌われるようにするか、その時々ですが、あらゆる人間関係を切ってしまうのです。
それで、妻とひとりの友達をのぞいては、皆、関係を切ってしまってきたのです。
けれど、このワークをしてからは、もちろん、他の要素もあると思いますが、そういうことはなくなってきました。
いろいろな人との、黒でも白でもない関係にとどまれて、自分を保てるようになったのです。