無意識さんとともに

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催眠の現象学

催眠の現象学51 月の雫

親しい友達にスクリプトを語ってもらったんです。 その言葉は柔らかな光をぼうっと放っていて、少しずつ、私のお腹の奥にしみとおっていくんです。 そうして、気づかなかったのですが、赤く錆びついた南京錠がついている、これも赤く錆びついた開かずの扉を…

催眠の現象学50 体の催眠⑵

昨日、レイキのレベル2の講習に行ってきました。 3つのシンボルとマントラ、遠隔レイキが主な内容でした。 実は、このレベル2を習う前に、体の催眠に興味のある友達に、遠隔レイキをやってみたのです。 そんなことできるかと思いましたが、心が『できるよ…

催眠の現象学49 リフレーミング

物語の結末は、もうフレームによって決まっているのかもしれません。 もちろん、物語が進むにつれて、思ってみないことが起こるのですが、それでもその思ってみないことというのはフレームを飛び越えることはないと思います。 ただ、ある時、ある場所で、フ…

催眠の現象学48 振り返って⑴

何だか、現在の自分が、人生の中で、もっとも安定して、幸福な自分のように感じます。 もちろん、疲れたり、落ち込んだりは、当然あるのですが、それらもその前後の凪の状態に挟まれて、よく思い出せなくなってしまうのです。 思い返すと、よくぞ、これほど…

催眠の現象学47 新陳代謝

「すべてのことは、時にかなって美しい」 同じような毎日を過ごさなきゃいけないと思ってしまうんです。 昨日、これだけ運動ができて、これだけ勉強ができて、これだけ課題をこなせたら、今日は、それと同じか、ううん、それ以上できないとおかしいと思って…

催眠の現象学46 水が噴き出る

意識が破れて、無意識が噴出するみたいなことがあるのかもしれません。 いろいろなイメージが次々から出てきたり、言葉がどんどんと溢れてきたり、そんなことがあるんです。 そんな時、支配者は「頭がおかしくなったんじゃないの」とか「このままいくと気が…

催眠の現象学45 体の催眠

言葉による催眠だけではなく、体を使った催眠もあるんです。 例えば、ミルトン・エリクソンがハンドシェイクという催眠誘導の方法で、相手の手を握ってトランスに入れるというのは、そのひとつでしょう。 ランクトンの自己催眠の本にも、体の催眠はあって、p…

催眠の現象学44 宇宙は広がり、心も

宇宙は、約137億7000万年前に、ビッグバンが発生してから、今もずっと広がり続けているそうです。 私の心は、発生以来、収縮していたのに、ここにきてそんな宇宙にほだされたのかどうか、動きが反転して、広がり始めているかのような気がします。 渇ききって…

催眠の現象学43 体を生き始める⑵

その後、私はCさんに背中に手を当ててもらいました。 びくんと背骨に気が入るのを感じました。 10代の頃から50代までストレスで背骨が折れ曲がるような痛みをずっと抱えていました。今は、FAPと催眠療法で、そのような痛みはないのですが、それでもこの背骨…

催眠の現象学42 体を生き始める⑴

小さな頃から、頭だけで生きてきたような気がしてなりません。 幼稚園入園の時に健康診断があったのですが、女医さんに触られるのが嫌で、蹴飛ばして逃げ出したそうです。 それだけでなく、お寺の幼稚園だったのですが、クリスマスのお遊戯があって、蝋燭を…

催眠の現象学41 支配者の催眠から目を覚ませ!

支配者も、マインドコントロールという催眠を使います。 支配者はあくまで人間です。全能の神でも、強大な力を持つ悪魔でもありません。 だから、直接、心に侵入して支配することはできません。 支配者が支配するのは、心を直接、支配するのではなく、私たち…

催眠の現象学40 支配者の癒しと無意識さんの癒し

癒しには、支配者の癒しと無意識さんの癒しがあるのかもしれません。 支配者自身は誰も癒さない。むしろ、傷つけるだけです。 けれど、支配者は、癒しさえも自分の支配のために利用します。 どういうことかというと、人は自分を犠牲にしなければ誰かを癒せな…

催眠の現象学39 承認欲求

自分が自分であろうとする時に、承認欲求ほど厄介なものはないかもしれません。 自分の中に小さな子どもがいて、『ママ、ママ』と叫んでママを探しまわっています。そして、人の中にママを見つけようと必死になっているのです。 人に褒めてもらおうと一生懸…

催眠の現象学38 対話型と巫女型

無意識さんとの関係で、対話型と巫女型があるのかもしれません。 対話型というのは、いわゆる『心に聞く』ということです。心に聞いて、本来の自分が伝えたいことを知っていくのです。 けれど、巫女型は、『心に聞く』と言っても、こちらに意識の自分を置い…

催眠の現象学37 親友よ、さようなら

私は、男性の友達があまりいたことがないのです。 まあ、あまりと言うからには、過去に何人か、男性の親友がいたこともあったのですが、何だかことごとく疎遠になってしまったのです。 昨日は、そのひとりのことを、久しぶりに思い出しました。 彼とは、自分…

催眠の現象学36 自己催眠の味わい

ふらふらと思いがさまよい出して、とても虚しくなることがあります。 自分の外に、自分を満たしてくれて、自分を幸せにしてくれるものがないかとキョロキョロし出すんです。 そんな時は、ありえなくも、支配者のことが懐かしく思えたりします。 支配者に支配…

催眠の現象学35 自己催眠⑵

人の言葉が刺さって抜けない時、思考がぐるぐると回って止まらない時、そして、どうやっても眠れない時、私は自己催眠をします。 そうすると、人の言葉が淡雪のように消え、思考がストップし、眠れるか眠れないかがどうでもよくなってしまいます(もちろん、…

催眠の現象学34 人との繋がり

人との繋がりを考えてみたいです。 人との繋がりは3つあるのかもしれません。 1 類似点 2 脳のネットワーク 3 深淵を通して 1は、もう誰でもおなじみのものです。 相手と自分が似ている点を見つけて、相手との繋がりを感じたりするものです。 似たもの…

催眠の現象学33 無意識の捉え方の革命的転換

ある方が発掘?された吉本先生の講演記録を読んで、自分がYoutubeで無意識について話したことが裏書きされたようでうれしく思いました(初心者講座第1回「無意識って?」)。見ていない方は見ていただけると幸いです。それについての感想をこちらにも載せて…

催眠の現象学32 悪夢

そう、こないだの卵焼きの話をある方からいただいた時に起こった心のピクピクがまだ続いているようなんです。 久しぶりに、悪夢を見ました。 夢の中では、私は高校生(どうやらセルフイメージは永遠の17歳らしい(笑))で、修学旅行に来ています。 修学旅行…

催眠の現象学31 クソ真面目

『冗談のひとつも言えやしない』 どこからか、そんなふうに自分を責める声が聞こえてくるんです。 クソ真面目で何の面白みもない人間、その声は立て続けに言ってきます。 誰がそんなことを私に言っているんだろうと思ってみると、記憶の中のワンシーンが浮か…

催眠の現象学30 卵焼き

昨日は、ある人と初めて催眠の練習をしました。 最初、雑談に花が咲き、なかなか練習に入れなかったのですが、後半に、私が悩みを出して練習を始めました。 私の悩みというのは、言える範囲で言いますと、将来の見通しが見えず、まるで自分の1メートルぐら…

催眠の現象学29 自己催眠⑴

呪文や遺伝子コードはすぐに効きます。すぐにというのは、数日から1ヶ月ぐらいです。ただ、効果の対象ははっきりしています。 それに比べると、自己催眠は身につけることがそもそも時間がかかります。ひとつの方法を身につけるのに、少なくとも1ヶ月ぐらい…

催眠の現象学28 なんかいいことないかなあ

意識がつぶやくんです、『なんかいいことないかなあ』って。 意識というものは、偉そうに大人ぶったとしても、本当は、自分は何もない貧しい惨めな子どもだと思っているみたいなんです。 そうして、自分のうちには、これっぽっちも何も価値あるものはないと…

催眠の現象学27 すべてのメソッドはひとつに帰りつく

「万法帰一」という言葉があるらしいです。 意味は、すべての方法はひとつのことに帰りつくということです。 心と体を調えるいろいろなメソッドがあります。 誰もがいろいろなメソッドを試して自分に合ったものを探し出そうとするのではないでしょうか?そう…

催眠の現象学26 待ちぼうけから歩み出す

昨日のリフレクティングチームによるオープンダイアログで、私がクライアント役をさせていただきました。 私が話した悩みは「人に嫌われるのがこわい」ということでした。 ブログでこのテーマでつい最近も書いたことがあるし、一応の解決は得たようなつもり…

催眠の現象学25  内臓の声を聞く

私は、もう中高生時代からずっと、頭だけで生きているみたいな人間だったと思います。 なんか、いつも体があることなんて忘れていて、いや、それどころかむしろ、体なんてない方がいい、天使みたいになれたらなんて思ってきたのです。 自分がキリスト教に入…

催眠の現象学24 人に嫌われるのがこわい

自分が人のメールにすぐ返事を出すとは限らないのに、自分が書いたメールに返事がなかなか来ないとなると、胸がしくしく痛み出します。 あるいは、自分の書いたつぶやきに『いいね』がゼロの時もそうです。 そんな時、頭の中によぎるのは、自分は相手に、あ…

催眠の現象学23 レッテル貼りに代わるもの

「このツールの実証性について科学的根拠やデータを持っているわけではありませんが、リフレクソロジー(反射療法)は、中国で生まれて以来5千年の歴史があるとされています。道教の流れを汲んでいるという説もありますが、インカ帝国や古代中国で行われて…

催眠の現象学22 恐れ

恐れは最大のチャンスなのかもしれない。 支配から逃れようとして、支配が緩んでいろいろな症状がよくなってくると、支配者はありとあらゆる手を使って、自分の力の範囲内から自分の獲物が出ていかなようにする。 恐れもそのひとつだ。 何度も書いているよう…