無意識さんとともに

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催眠の現象学

催眠の現象学76 風とともに流れる

「あなたは風の音を聞くが、それがどこから来てどこへ行くのか知らない」 まさに、無意識というのは、流れる風である。 捕まえたと思っても、手からすり抜け、そう思った時にはもうどこかに行ってしまう。 どんな形にもなるが、どんな形でもない。 こうすれ…

催眠の現象学75 ある日のFAP後の対話

Aはカウンセラー、Bはクライアントを表します。 A: FAPをさせていただいた日の夜、「カエル」は男性性だと気がつきました。B: なるほど。「カエル」が女性性であり少女であるというのは、ちょっと違和感がありました。確かに、「カエル」が男性性という方が…

催眠の現象学74 ある日のFAP

悩み 筋トレと有酸素運動をしているけれども、糖質をとることに罪悪感がある。 糖質をとる量が少なすぎるので、有酸素運動で筋肉が分解されて、かえって筋肉量が減ってしまう。 以下、→はクライアントの言葉、( )内はカウンセラーの言葉 FAPストーリー 最…

催眠の現象学73 呪いの解除

Aさんは体調が思わしくなく、無気力状態がひどく、布団から起きあがろうにも起き上がれません。Aさんの旦那さんは見るからに優しそうな人で、Aさんを連れてきたのも旦那さんです。 ところが、後から発覚したのは、Aさんの旦那さんは、自己犠牲をしてAさんに…

催眠の現象学72 なんでもありの世界

自分の中に、いろいろなこだわりというか、これはこうでなくちゃいけないというものがたくさんあったんです。 それが、この1年で、急速になくなっていったんです。 例えば、大嶋メソッド以外ダメとか、現代催眠やエリクソニアン催眠はいいけど伝統催眠はダ…

催眠の現象学71 外在化と内省

外在化と内省はどちらも必要であり、その時々においてふさわしいものがあります。 例えば、自分で自分を責めてしまうという責めが止まらない場合、内省ではなく外在化がふさわしいのです。 そんな時に内省しようと思っても、反省になってしまい、さらに自分…

催眠の現象学70 支配を脱する唯一の方法

支配しようとしてくる人たちは、どこにでもいます。支配から脱しようとして、逃げても、またそこで自分を支配する人に出会うという不思議なことが起こります。 あるいは、「心よ、支配から私を解放してください」と何度言ったところで、私を支配しようとして…

催眠の現象学69 地殻変動⑸〜乱気流を突き抜けて

そうして、もう仕上げとして、もう一度、友達とFAPをした時に出て来たFAPストーリーはもう明らかだったんです。出て来た主軸コードは、『スペクトラムの色』、これは「正しい、間違っている」の白黒思考しかできなくてストレスになることを意味します。最初…

催眠の現象学68 地殻変動⑷〜ちゃぶ台返し

その前後に、私は親しい友達から、今度、FAPストーリーをいただいたんです。私の偽りの快感のコードは『圧迫』でした。このコードを出すにあたって、友達が見ていたイメージは、私は裸にされ、私の頭の上に涙を流している聖母マリヤ像がのせられているという…

催眠の現象学67 地殻変動⑶ 夢

怒りのふたが外れて、うっすらと、自分の中に蠢く怒り=リビドーの存在を知ったのですが、それがまざまざと示されたのは、夢を通してでした。夢の中で、私はフィリピン人の双子の片割れ、弟でした。その地域では、キリスト教マフィア(実際にあるらしいです…

催眠の現象学66 地殻変動⑵〜再会

私は、このモンスター、性的なものとの闘いに明け暮れていました。 この闘いに勝たななければ、まともな人間、いや、先ほども書いたように実は天使という存在になれないと思っていたのです。 もう、何の色も濁りも持たない、透明な存在、天使になれば、母に…

催眠の現象学65 地殻変動⑴〜怒りのふたを外す

「怒ってるでしょ?」 「怒ってないよ!」こんなやりとりを身近な人として、ついには本当に怒ってしまうんです。そんなことがあったような気がします。もう自分には怒りなんてないと思っていました。 確かに、ネグレクト家庭に育って、小さな頃から怒りを溜…

催眠の現象学64 金の針

誰かのためを思ってなされたアドバイスというのは、金の針かもしれません。人からアドバイスされた時、そのアドバイスに違和感があったとしても、自分のためだと思えば、無碍に拒絶するわけにもいきません。 結果、金、つまり自分のためになされたアドバイス…

催眠の現象学63 『靴下』

今日は、ある人に『靴下』というメタファーをもらいました。 昨日、レイキの交流会に行ったのですが、レイキを受ける時、私の頭部と背中は女性が、私の足は男性が担当してくださいました。 その男性の方は「足が冷たいね」というようなことを言っていたと思…

催眠の現象学62 傷ついた癒し手

『傷ついた癒し手』という言葉があったと思います。 完全無欠の、全くトラウマがない、そういう人が癒し手として人を癒すのではなく、むしろ傷を持った、トラウマを抱えた人こそが、自分の傷やトラウマ、つまり自分の深淵を通してこそ人を癒せるということで…

催眠の現象学61 スーパーコンピューター?

今回のエリクソン読書会は3回目になりますが、さらに前回よりも盛り上がりました。 何というか、参加してくださるメンバーそれぞれが、個性のままに、思いのままに感想や気づきや質問やら脱線やら、自由に語ってくださるのですが、結局、それがエリクソンの…

催眠の現象学60 FAPストーリー〜母を見送る

FAP上級講座で、私の尊敬するある方にFAPをやっていただきました。 悩みはとにかく中途覚醒が多いことです。 多い時は一晩に8回ぐらい、目が覚めてしまうのです。 もっともすぐに自己催眠でまた眠るので、睡眠アプリのスコアは悪くないのですが。 それでも…

催眠の現象学59 こだわり

こだわりこそが自分なんだと、そう思ってきたふしがあります。 それで、自分のこだわりを人にかき乱されると、まるで自分が攻撃されたように思ってしまうのです。 特に、本に対するこだわりはものすごいもので、どうやら、私は本を自分の友達、もっと言えば…

催眠の現象学58 催眠とFAPの違い

同じシェフが、同じ卵を使って料理をしても、いろいろな卵料理があるかもしれません。まして、卵を材料のひとつとして使う料理ならば、さらにたくさんのバリエーションがあります。 FAPも催眠の一種ですが、催眠とは違っているところがあると私は感じていま…

催眠の現象学57 吉本先生の遺稿集を読みかけて

私は、すぐに、原理主義になりやすいんです。 例えば、大嶋メソッドがいいと思えばそれ以外はダメだと思ったり、エリクソニアン催眠がいいと思えば伝統催眠は役に立たないと思ったり、無意識が大切だと思えば意識などいらないと思ったりします。 キルケゴー…

催眠の現象学56 体の呪いを解除する

FAPで大きなトラウマは取り去られて、さらに催眠と自己催眠を学び、心の自由は得たように感じています。 けれど、安定してきたとは言え、疲れやすいこと、高血圧、内臓脂肪の数値が高いこと、それから中途覚醒があることなど、体の自由はまだ得ているとは言…

催眠の現象学55 無意識さんと繋がることこそ全て

催眠やら、瞑想やら、レイキやら、いろいろな手法はありますが、根本は、無意識さんと繋がる、深く繋がることだなあと、昨日、あらためて思いました。 無意識さんと深く繋がってさえいれば、どんなメソッドでも、一足飛びに身につけることができます。 それ…

催眠の現象学54 極悪人モードと瞑想

何でも、瞑想の達人の脳は、サイコパスの脳に似ているということを読んだことがあります。 サイコパスは自分自身の喜怒哀楽を持たないがために、感情に揺るがされて、判断を間違えることがないのですが、 瞑想の達人もまた、感情に揺るがされることはないそ…

催眠の現象学53 無視力!

瞑想には、上昇の瞑想と下降の瞑想があるかもしれません。 上昇の瞑想とは、自己を超越していくことを目指すもので、瞑想に上達するにつれて不思議な現象が起きてきます。 下降の瞑想とは、むしろ、絶えず、自己に、本来の自己に返っていくもので、いわゆる…

催眠の現象学52 ミルトン・エリクソンの公然たる秘密

トランスに入ることが何になるのと思うかもしれません。 トランスに入って、今の自分を変えるために、有効な暗示をかけることが大切であって、トランスそのものはその準備段階に過ぎないという捉え方もあります。 そういう考え方は、意識→無意識の方向であっ…

催眠の現象学51 月の雫

親しい友達にスクリプトを語ってもらったんです。 その言葉は柔らかな光をぼうっと放っていて、少しずつ、私のお腹の奥にしみとおっていくんです。 そうして、気づかなかったのですが、赤く錆びついた南京錠がついている、これも赤く錆びついた開かずの扉を…

催眠の現象学50 体の催眠⑵

昨日、レイキのレベル2の講習に行ってきました。 3つのシンボルとマントラ、遠隔レイキが主な内容でした。 実は、このレベル2を習う前に、体の催眠に興味のある友達に、遠隔レイキをやってみたのです。 そんなことできるかと思いましたが、心が『できるよ…

催眠の現象学49 リフレーミング

物語の結末は、もうフレームによって決まっているのかもしれません。 もちろん、物語が進むにつれて、思ってみないことが起こるのですが、それでもその思ってみないことというのはフレームを飛び越えることはないと思います。 ただ、ある時、ある場所で、フ…

催眠の現象学48 振り返って⑴

何だか、現在の自分が、人生の中で、もっとも安定して、幸福な自分のように感じます。 もちろん、疲れたり、落ち込んだりは、当然あるのですが、それらもその前後の凪の状態に挟まれて、よく思い出せなくなってしまうのです。 思い返すと、よくぞ、これほど…

催眠の現象学47 新陳代謝

「すべてのことは、時にかなって美しい」 同じような毎日を過ごさなきゃいけないと思ってしまうんです。 昨日、これだけ運動ができて、これだけ勉強ができて、これだけ課題をこなせたら、今日は、それと同じか、ううん、それ以上できないとおかしいと思って…